本場の「ハロウィーン」万博で再現へ 朝ドラ『ばけばけ』とも関係のアイルランドが実施【概要】

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2025年10月02日 19:31  オリコンニュース

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Derry Halloween Festival
 大阪・関西万博で10月6日〜11日、ハロウィーン発祥の地であるアイルランドの文化を日本で再現し、紹介する特別プログラムが開催される。アイルランド大使館が発表した。

【写真多数】すごい…本場アイルランドのガチなハロウィーン

 同プログラムは、ダブリン・シティ・カウンシル、ブラム・ストーカー・フェスティバル、ゴールウェイを拠点とする世界的に名高いスペクタクル・シアター・カンパニー「マクナス」、アイルランド政府観光庁のご協力のもと実現し、不気味な映画の上映、巨大な両生類のパペット「アルフ」によるパレード、古代アイルランドの歌などを通し、その魅力を発信する。

 アイルランドと日本は、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』や、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の『怪談』といった文学や民話を通し、長きにわたり深い交流関係を築いてきた。ハーンの妻である小泉セツをモデルにしたNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の放送も始まった。

 駐日アイルランド大使デミアン・コールは「Oiche Shamhna(イーヒャ・ハウナ、アイルランド語で『ハロウィーン』)の夜は、あらゆる年代の方々にとって特別なものです。今年7月に公式開館したアイルランド大使館新庁舎『アイルランドハウス東京』では、ハロウィーンを記念し、『怪談ーラフカディオ・ハーンとの邂逅』展を開催します。今年は、日本の皆様にアイルランドの伝統あるハロウィーンを体験していただく機会を提供できますことをうれしく思いますとともに、将来、ハロウィーン発祥の地アイルランドに皆様をお迎えできる日を楽しみにしております」と呼びけけている。

■ハロウィーン今昔
日本を含め世界規模で祝われているハロウィーンは、約2000年前のアイルランド島が発祥。その起源は、アイルランド語で「夏の終わり」を意味し、収穫期の終わりと冬の始まりを焚き火、饗宴、異教徒の儀式で祝う古代アイルランドの祝祭「サウィン(Samhain)」。

古代ケルト人たちは、サウィンを現世と来世を分ける境界が弱まる時と捉え、「プーカ」と呼ばれる妖精や墓からよみがえった死者の魂が、地方をさまよって生家に帰ると信じていた。死者の魂は、幽霊や妖精、ゴブリン、悪魔などの姿をしており、彼らが家に戻ってきた時に機嫌を損ねないよう、当時の人々は食べ物や飲み物を準備し、自らも不気味な仮装をして身を隠していた。また、あの世からやってくる悪霊を追い払うために大きな焚き火が焚かれ、人々はカブをくり抜き、残り火を入れて家へ持ち帰った(現在のジャック・オー・ランタン)。子どもや貧しい人々にお菓子を配る習慣(現在のトリック・オア・トリート)なども、この頃に始まったと考えられている。

過去2世紀にわたるアイルランドからの移民により、このハロウィーンの伝統がアメリカに伝えられ、世界的なイベントへと発展することとなった。

ハロウィーンは、今もアイルランド各地の家庭で祝われている。子どもたちは何週間も前からハロウィーンの仮装やゲームの準備をする。ハロウィーン当日の夕食では、伝統的なパン(フルーツケーキ)「バーンブラック」を切り分けて食べ、出てきたアイテムでその人の運勢を占う。また、家族全員で伝統的なゲームや読み聞かせを楽しみ、 多くのコミュニティでは、冬の暗い夜に大規模な焚き火を予定している。

■Expo2025 大阪・関西万博におけるアイルランドのハロウィーン特別プログラム(予約・抽選対象)
10月6日(月)コンサート「魂の歌声:東洋と西洋の出会い」
10月7日(火)コンサート「魂の歌声:東洋と西洋の出会い」
10月7日(火)音楽・ダンス「サウィン・ケーリー」
10月8日(水)映画上映・生演奏「生演奏で甦る映画『ノスフェラトゥ』」
10月9日(木)映画上映・生演奏「生演奏で甦る映画『怪談』」
10月10日(金)トークイベント「ハロウィンとドラキュラの伝説が生まれた地」
10月11日(土)パフォーマンス「ハロウィーン(サウィン)・フェスティバル:アルフの万博大冒険」

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  • 見た目は黄色いのに白人の真似をしたがる日本人を「バナナ」と蔑称で呼ぶこともあるそうだ
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