<阪神−ヤクルト>◇2日◇甲子園
今季限りで引退する阪神原口文仁内野手(33)がレギュラーシーズン最終戦に出場した。
6−2とリードしていた7回2死一塁。代打がコールされると大歓声が起こった。近年は代打の切り札として何度も勝利に導く一打を放ってきた。大音量の「燃えろ、燃えろ、原口」のコールを背に打席に入った。
初球から清水の外角球にフルスイングして空振り。2球目は147キロをファウル。3球目の146キロも積極果敢に振りにいき、とらえた当たりだったが中飛。アウトになっても大きな拍手が起きた。そのまま一塁の守備につくことがアナウンスされると、また大きな歓声が湧いた。
試合後にはセレモニーを実施。ただ、これでユニホームは脱ぐわけではなく、15日から始まるCSファイナル、その後の日本シリーズでも戦力になるために「現役」を続け、スタンバイする。
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帝京から09年ドラフト6位で入団して阪神一筋16年目。故障で育成再契約の苦難もあったが、16年に支配下復帰して1軍デビューにたどり着いた。
19年にステージ3の大腸がん手術という試練に見舞われたが同6月に復帰し、大活躍。奇跡的な復活劇で多くの人に勇気を与えた。
近年は代打の切り札として絶大な存在感を示したが、今季は9月13日の巨人戦で放った1安打だけ。9月29日に今季限りでの現役引退が発表された。
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