【バスケ】B1北海道・富永啓生、開幕間に合った 左足首負傷も「マックスに戻っている段階」

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2025年10月02日 20:46  日刊スポーツ

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開幕戦に向けて取材に対応するレバンガ北海道の富永(撮影・保坂果那)

バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)レバンガ北海道に加入したパリ五輪日本代表の富永啓生(24)が、4日アウェー名古屋D戦でBリーグデビューする。2日、札幌市内での公開練習に参加し、フルメニューを消化。米国帰りの日本屈指のシューターが、生まれ故郷での開幕戦でスタートダッシュを切る。


   ◇   ◇   ◇


チームメートから「トミー」と呼ばれる富永は、すっかりチームになじんでいる。名古屋Dとの開幕戦2日前の練習で、Bリーグデビューに向けて調整した。9月14日のプレシーズンゲームA千葉戦で負傷した左足首の状態も回復。開幕に間に合った。「マックスに戻っている段階。自分としても怖さなくできている。勝利でシーズンの勢いをつけていきたい。始まるのが楽しみ」と意気込む。


初めてプレーするBリーグ公式戦の会場は、故郷の名古屋。大学進学から渡米し、日本代表にまで成長した富永にとっては“凱旋(がいせん)試合”。よりいっそうやる気がみなぎるが「もちろんいつも以上のエネルギーはたぶん出ると思うけど、高めすぎず、いつも通りやることが一番」と平常心を心がけて臨む。


得意の3点シュートの成功率50%を今季の目標に掲げている。練習中の成功率は80%をマークしているという。「シュートタッチはすごくいい」と手応えはある。相手からの激しいプレッシャーがかかる試合の中でも、決めきることができるかどうかが、チームの勝敗の鍵を握る。


チームは開幕戦5連敗中。6季ぶり白星発進を狙う。攻撃の核として「オフェンスでチームに勢いをつけることが一番の役割。そこは率先して頑張っていきたい」。将来的なNBA挑戦を目指す富永のプロバスケットボール人生の“Bリーグ編”が幕を開ける。【保坂果那】


○…14季ぶりにチームの指揮官に復帰したトーステン・ロイブル監督(53)が、愛弟子富永の目標達成に太鼓判を押した。掲げている3点シュート成功率50%は「現実的にできる。賢くプレーすれば、その数字は達成できるんじゃないか」と言い切った。得点力が期待されるだけに「まずは試合を感じて。無理なシュートを最初から打つ必要はない」とアドバイスを送っていた。


○…SR渋谷から加入したケビン・ジョーンズ(36)が今季主将として、チームを引っ張る。Bリーグ8季目のベテラン。富永やジャリル・オカフォー(29)のBリーグ初挑戦組には「2人とも試合が連日続く経験はないと思うので、その話はした」とアドバイスをしている。開幕アウェー5連戦に向けて「スケジュール的にはタフだけど、集中力とフィジカル、エネルギーをなくさないで挑みたい」と誓った。


○…島谷怜(25)が開幕アウェー5連戦での3勝以上を目標に掲げた。名古屋、広島、群馬と敵地で5試合戦い、18日ホーム開幕FE名古屋戦を迎える。「すごく厳しい戦いになると思う。勝ち越したら、チームとしてはいい勢いでホームに帰ってこられる。まずは今週の試合がすごく大事」と気を引き締める。昨季はチーム最年少でダブル主将の1人を務めたが、今季は副主将としてチームを支える。

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