
筆者の考えとしては、「3年以上使った古いiPhoneはAppleで下取り」「1〜2年ほどの新しいiPhoneは中古買取会社を利用」といった使い分けがよいと感じています。
iPhoneの主な下取りの方法
iPhoneの主な下取り方法は、以下の4つです。Apple公式の下取りプログラム
Appleが提供している公式の下取りサービスです。手続き方法は2つあり、Apple Storeに直接持ち込む方法と、オンラインで申込み後に郵送する方法があります。下取り価格は、iPhoneのシリアルナンバーや端末の状態に関する簡単な質問に答えるだけで査定してくれます。ただし、売却による支払いは現金ではなく、新しいiPhoneの購入価格からの割引か、下取り額分をApple Gift Cardで受け取るかの、どちらかになります。下取り金額の相場と手続き方法についてはApple公式Webサイト「Apple Trade Inイベント - Apple(日本)」から確認できます。
|
|
通信キャリアの下取りプログラム
「docomo」「SoftBank」「au」「楽天モバイル」など大手キャリアも下取りプログラムを実施しています。Appleと同様、現金での支払いはなく、各キャリアのポイントか、新しい機種の購入代金からの割引となります。下取り価格や査定基準はキャリアごとに異なりますが、自由に選択でき、他社キャリアで購入したiPhoneでも下取りが可能です。各キャリアの公式Webサイトでは、下取りプログラムの詳細や一部機種の下取り価格が掲載されているのでチェックしてみてもいいかもしれません。
中古買取会社
「イオシス」「ゲオ」「ソフマップ」「にこスマ」「TSUTAYA」「ブックオフ」など、様々な企業がiPhoneの中古買取を行っています。この方法の最大のメリットは、現金で買い取ってもらえる点です。しかし、買取価格や査定基準は業者ごとに異なるため、より高く売るには複数の会社を比べる手間がかかることが多いです。加えて、バッテリーの劣化や付属品の欠品などが査定額の減額要因となる場合があります。サイトに表示されている最高買取価格でも、実際の査定ではその額に届かないことがあるので注意しましょう。
メルカリなどのフリマサービス
「メルカリ」や「ラクマ」などフリマサービスを利用した個人売買の方法もあります。この場合、自分で価格を設定できるため、需要があれば相場より高く売れることがあります。
|
|
高値で売れる可能性の高い方法
先ほど紹介した方法の中で、一番高値で売れやすいのはフリマサービスです。自分で値段を決めることができ、タイミングや需要によっては相場より高く売れるケースもあるからです。しかし同時に、売れるまでにどのくらい時間がかかるかわかりませんし、売れない場合もあります。また、商品が抜き取られて返品されるなど、トラブルや犯罪被害に遭うリスクもあります。こうした注意点をしっかり理解した上で利用することが大切です。
筆者がおすすめする売却方法:古い機種ほどApple Trade In
新型iPhone 17シリーズの発売にあたり、筆者も「iPhone 12 Pro Max」から「iPhone 17」への買い替えをしました。このとき、古い「iPhone 12 Pro Max」はApple公式の下取りプログラム「Trade In」で売却しました。Trade Inを選んだ理由は大きく2つあります。
|
|
たとえば、「イオシス」ではiPhone 12 Pro Max 128GBの場合、買取の上限は5万5000円ですが、「付属品なし・バッテリー劣化」を考慮すると30%減額として3万8500円となります。さらに、査定担当者が本体にキズを見つければ、さらに下がることも想定されます。このような状況を考え、比較的基準がやさしいAppleに「最大3万9000円」で引き取ってもらった方が、結果的に得だと判断しました。
2つ目は「手続きの簡単さ」です。Apple Trade Inはウェブで申し込んで発送するだけで完了します。筆者の場合、iPhone 17の購入代金から下取り分が自動的に差し引かれ、現金のやりとりも不要。面倒な手続きや煩わしさがなく、非常にスムーズでした。この簡単さも大きなメリットです。
iPhone 16などの新しい機種は中古買取会社がおすすめ
一方、購入から1〜2年ほどの新しいiPhoneの場合は、中古買取会社の方が有利です。なぜなら、買取相場の満額で買い取ってもらえる可能性が高いからです。たとえば、iPhone 16 128GBの買取価格を比較すると、「Appleでは最大7万4000円」「イオシスでは最大8万6000円」と、その差は1万2000円にもなります。このように、中古買取会社の方が高値になることが多いです。ただし、査定額は会社ごとに違うので、複数の会社で見積もりを取って比べるのが大切です。「A社は7万3000円だったがB社は8万円だった」といったケースも珍しくありません。
納得のいく価格で売るためには、時間をかけて比較検討することをおすすめします。
(文:ばんか(インターネットサービスガイド))