
1975年に誕生したドイツのメルヘン街道は、グリム兄弟ゆかりの地を巡る全長600km以上の観光ルート。このルートの開設50周年を記念してドイツ観光局(東京)は、東京・代官山の蔦屋書店3号館1階に「ドイツを知る本の旅」と題する特別コーナーを開設した。ドイツの観光、グリム童話、メルヘン街道の町々などに関する情報集めに没頭できる場所。10月16日(木)まで。
フランクフルトの東隣りの町ハーナウから北ドイツの港町ブレーメンまでを結ぶメルヘン街道。沿道には、赤ずきんやラプンツェルなど有名な童話の舞台となった場所が点在し、車だけでなく徒歩や自転車でも楽しめる多彩なルートが整備されている。グリム兄弟の出生地ハーナウ、若き日を過ごしたシュタイナウ、童話収集の中心地カッセル、ラプンツェルのお城と言われるトレンデルブルク城、伝説的な城があるラインハルツヴァルト、ねずみ捕りの笛吹の物語で有名なハーメルン、そして終点となる音楽隊の動物たちが目指した町ブレーメン(市庁舎はユネスコ世界遺産)などがある。
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グリム童話(初版本)はユネスコの世界の記憶(世界記憶遺産)に指定されており、その翻訳や解説書などを通じて豊かな精神世界に触れることができる。グリム兄弟の母国、グリム兄弟が直接童話を収集した土地を訪ねることは、世界の記憶となったグリム童話の世界に直接アクセスする試みで、単なる観光を超えた感動体験になるだろう。