阪神が最強投手陣を生かした豪華な調整を行う可能性が3日、浮上した。2日の最終戦から15日のCSファイナル初戦まで中12日。40本塁打、102打点の佐藤輝ら主軸が実戦感覚を保てるかどうかは、短期決戦の重要なカギになる。
そこで、自軍の主力投手と「対戦」し、その球筋を見ることで、CS本番まで調子を維持するというプランが浮上してくる。投手3冠が確実な村上、防御率1位の才木や岩崎、石井、及川の黄金リリーフ陣…。球界随一の投手スタッフを誇る王者だからこそ可能な、ぜいたくすぎる練習だ。
投手、野手とも一部の1軍選手が6日から宮崎県内で始まるフェニックスリーグに参加する。藤川監督も初日から指揮を執ることが決まっている。一方で、投打の主力選手はそれぞれの調整具合に合わせて、フェニックス参戦の日程が変わる。チームでは残留している選手を対象に、実戦形式の場を設ける可能性が高い。そこに1軍主力級が登板する機会があった場合、レギュラー陣が打席に立つ可能性が出てくる。
調整が最大の目的だけに、調子を崩してしまうことだけは避けたい。打席に立って目慣らしするだけでも貴重な機会になりそうだ。
CSファーストステージを勝ち抜いてくるのはDeNAか巨人か。ともに好投手を擁するチームだ。シーズンではぶっちぎりの優勝を決めた阪神だが、藤川監督は短期決戦は別の戦いと引き締める。CSファイナルまでのブランクは大きな課題。1勝のアドバンテージがあるとはいえ「立ち合い負け」すると、勢いで押し切られる恐れもある。
|
|
そのため首脳陣はフェニックスリーグと残留練習をミックスした、最適な調整方法を模索しているもよう。強みを生かす「夢の対決」プランもその1つだ。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。