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※画像生成にAIを利用しています セクシー女優の活動期間は、基本的に短いものとされている。そもそも人気商売を継続していくこと自体が難しいが、夜職系になってくると体や心のダメージもあり、延命がさらに難しい。売れっ子なら長く続けやすいのは確かだが、体調不良などには抗えないだろう。
引退を余儀なくされるケースを考慮すると「10年続けられたら拍手喝采」レベルなのだ。
「続けようと思えばいくらでも続けられる」ともいえるが、「希望と現実は別」であることは間違いない。そう思うと、定年がない世界での“寿命問題”は複雑である。
◆「限界は50代まで」と考える理由
60歳以上の女優も作品を出しているのが現在のセクシー業界。天井が高いので“何歳まででもイケる”ように思われがちだが、個人的な見解としては「がっつり稼働するならMAX50代まで」だと感じる。
なぜこう考えるのかを説明していこう。まず、60代以上の女優は数回程度の出演で引退する人が多いうえに、活動している人が多くが副業である。熟女カテゴリーの作品はリリース数が少ないため、競争率が高く、歴の長いレジェンドでなければオファーを取り続けるのは難しい。
本人がバリバリ動きたくとも希望が通りづらいとなると、すぐに限界を迎えるだろう。実際に40代、50代から業界入りし、思うように跳ねなかった例も多い。
また、体力の低下は寿命を縮める大きな原因である。セクシー女優は長時間拘束の撮影にも耐えるパワーが必須。売れていれば何歳になっても継続的なオファーをもらえるが、体がついていかなければうまく仕事をこなせない。
◆長年活躍している“レジェンド女優”はごく一部
歳を取れば若い頃のようには動けなくなるのは当然のこと。そのため、世の中の「定年」よりも早く活動の限界が訪れる可能性が高い。
個人差があるため、私の意見が絶対に正しいとは言い切れない。ただ他の人気商売も「思うように仕事を取りづらい」や「体力が続かない」というのが理由で、仕事から離れるケースが多いのは事実である。
だからこそ「永遠のレジェンド」や「女優歴20年超え」といった女優は、ごく一部の人間のみ。彼女たちは「本当の選ばれし人々」であり、“当たり前の存在”と思ってはならない。
◆女優として出演しつつ裏方を手伝う人も
昔なら「現役か・引退か」と二つに一つの選択肢しかなかったのだが、最近は表に出つつ裏方業務をこなす“二刀流”も現れるようになった。これなら演者を続けながら別の仕事への挑戦が可能で、次のステップに進みやすい。今はこのケースを理想とする女優も多く、「いずれは裏方に」とデビュー時から考えている話もたまに聞くほど。
体力やオファー数の問題で、がっつり表に出られずとも、制作業や事務所の手伝いなどをすれば、何らかの形で業界に携われる。現役をやめたくなったら裏方に回るという新たな選択肢ができるため、歴が長くなるにつれて「二刀流になる」選択肢は大いにアリだろう。
女優経験がないとわからないこともあるため、長年現場のリアルを目の当たりにしていれば、かつての経歴が立派な武器になるからだ。「若い頃はバリバリ作品を出しまくり、徐々にペースダウンして裏方を手伝いつつも現役」なら、わざわざ引退をする必要もない。
オファーがあった時だけ撮影に励み、他の日は裏方業務に明け暮れる……なんて生活が成り立てば、40代、50代以降もビデオの世界で生き残れるだろう。
◆“生涯現役”はハードルが高い
私の見解としては「セクシー女優は何歳でも続けられる」が答えだが、文末には「ただし、一部の人のみ」とカッコで括って付け加えたい。セクシー女優を“生涯現役”というのは、かなりハードルの高い話だ。
できなくはないけれど、ずっと自分自身が商品の仕事を続けるには体力・メンタル、そして相当なガッツが必要不可欠。私なんかは速攻で引退した身なので、10年、20年続けている先輩方には言葉に表せぬ尊敬の念を抱いている。
文/たかなし亜妖
―[元セクシー女優のよもやま話]―
【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。