<ラグビー・リーグワンライジング:東葛40−12釜石>◇第2週◇4日◇印西市松山下公園陸上競技場
リーグワン2部のNECグリーンロケッツ(東葛)が、今季初の対外試合に臨んだ。
若手の出場機会確保などを目的とした新大会「リーグワンライジング」で、日本製鉄釜石シーウェイブス(釜石)と対戦し、40−12で勝利した。
試合後に取材に応じた太田治ゼネラルマネジャー(GM、60)は「非常にいい企画。ゲーム数が少ない中で、若手ができる機会は限られている。いいモチベーションになってるのではないか」と喜んだ。
8月には、25−26年シーズン終了後のリーグワン退会を前提としたチームの譲渡を検討を開始したと、日本電気株式会社(NEC)から発表がなされた。自身も「突然言われた。2日前に聞いた」と告白した。
|
|
20日の午前9時に発表があったが、選手には「直接話した方がいいだろうということで。会社も含めて話をして、1時間半前にzoom(ウェブ会議サービス)で」と経緯を明かした。
想定以上に、反響は大きかった。「ファンからは『なんとか残って欲しい』『寂しい』という声も聞いている」という。近隣の自治体にも足を運んで説明を行い「すべての自治体からも、頑張って欲しいと言われている。それに向けて、我々もチームとしてできることをやりますと伝えた」と説明した。
退会の場合はシーズン開幕1年前に申請し、理事会の承認を得ることが原則のため、25年12月が1つの目安となるが「交渉を見守るしかない。成立するように願っている」。日本選手権3度優勝の実績を持つが、リーグワンでは23年に2部に降格。昨季は3位にとどまっており「結果を残せなかった私の責任もある。経営判断なので仕方ない」と受け止めた。
この日も多くの観客が集まり「ここはなくしちゃいけない。リーグワンになって、子どもたちの憧れでもあるので。そういう憧れのクラブが、東葛にあることが非常に価値があること。継続してやれればいい」と思いを明かした。
2部の開幕戦は、12月13日にレッドハリケーンズ大阪(柏の葉)と対戦する。「感動や勇気を与えるような、最後まで諦めないゲームをお見せしたい。クラブとしてもラストシーズンなので、記憶に残るようなゲームを1戦1戦していきたい」と意気込んだ。【飯岡大暉】
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。