元銀行員が教える!お金の引き出し方で分かる“貯まる人・貯まらない人”

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2025年10月04日 19:30  All About

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「お金を貯めたい」と思っていても、なかなか貯まらない人は少なくありません。貯まらない原因といえば「収入が足りない」「支出が多い」といった要素が一般的ですが、実はお金の引き出し方からも「貯まる人」と「貯まらない人」の違いが見えてきます。※サムネイル画像:PIXTA
どのようなお金の引き出し方をすると“貯まる体質”になり、どのような引き出し方だと“貯まらない体質”になってしまうのでしょうか。元銀行員の筆者が教えます!

時間外・提携ATMで引き出す人は要注意?

近年は銀行ATMの稼働時間も長くなり、提携ATMも増えているため、いつでもどこでもお金を引き出せるようになりました。とても便利ですが、その便利さには手数料がついてきます。

例えばあるメガバンクでは、

・自行ATM:8:45〜21:00は無料、それ以外の時間帯は110円
・コンビニ提携ATM:25日・月末日の8:45〜18:00は無料、それ以外は110〜330円

一方で、普通預金の金利は0.2%程度。10万円を1年間預けても得られる利息は200円(税引前)にすぎません。

つまり、平日に提携ATMで1回引き出すだけで利息が消えてしまう計算になるのです。

旅の途中でお金が足りなくなったときなど、提携ATMが使えるのは便利です。ただし、それは“万一のとき”にとどめましょう。提携ATMの手数料は自行ATMより割高。日常的に使うとコスト高となります。

手数料に敏感になることが大切

手数料をあまり気にせず利用する人は、無意識のうちに出費を増やしてしまう「お金にルーズなタイプ」といえるかもしれません。

一方で金融機関によっては、

・自行ATMなら終日無料
・預入金額によって提携ATM手数料が優遇される

といった特典サービスを設けている場合もあります。各社のWebサイトなどで調べてみるといいでしょう。

お金が貯まる人とそうでない人を分けるのは、こうした日常のちょっとした行動やクセです。「利息で得られるお金」だけでなく「引き出すときにかかるお金」に目を向けることが、着実に貯める第一歩になります。

どうしても時間外や提携ATMで引き出す必要があるなら、そもそも利用する金融機関を見直してみるのも1つの手です。手数料無料の条件がゆるい銀行や、ネット銀行などに切り替えることで「知らないうちに減っていくお金」を防げますよ。

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)
金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
(文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー))

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