スーパーで買った生きてる牡蠣→汚い水槽に入れて24時間後…… 驚きの光景に「凄すぎますね!」「やっぱり天才だわ」

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2025年10月04日 21:30  ねとらぼ

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汚い水槽に入れて……

 朝活で立ち寄った鮮魚スーパーにて、以前から飼ってみたかったカキを発見し、購入。自宅に連れ帰って“ある実験”をする様子がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で、17万回以上再生されています。


【画像】24時間後


 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる/EMAS CHANNEL」(@emaschannel6853)を運営するエマスさん。鮮魚スーパーを「ペットショップ」と呼んでいるエマスさんは以前、店長さんから「ねこの小さいのいりますか?」という連絡を受け、意外な生き物をペットとして家族に迎える様子を見せてくれました。


 今回も朝活のために行った鮮魚スーパーにて、以前から飼ってみたかったという“ある生き物”を見つけたようで……?


 ある日、エマスさんがスーパーに行くと殻付きのカキが売っていました。以前からカキを飼ってみたかったため、合計10匹のマガキを購入して自宅へ連れ帰ることに。なお店員さんに「カキを飼育したいんですけど、このカキ生きてますか?」と聞いたところ「はい?」と言われたそうです。


 帰宅後。購入してきたマガキの様子を見てみると、殻を閉じてふさぎ込んでいました。エマスさんによるとカキは極限状態になると殻をふさぎ込み、中が乾燥しないようにするのだとか。おそらく海水に入れれば殻が開くだろうと、海水の中に入れてみることにしました。


 先日立ち上げた水槽から海水を拝借し、カキを入れると殻の隙間から泡が出てきました。どうやら先ほどまで陸上にいたため、殻を開けたときに水が入り込み泡が出たようです。その後泡が動いていましたが、カキしか入っていないバケツの中で泡が動いたということは、水が動いているということ。つまりカキが生きていること、水の中で呼吸していることが分かりますね。


 今回はこの後やりたいことがあるため、とりあえず水槽を作ることに。水槽に張った水に人工海水の素を溶かし、比重を合わせたら準備完了。酸欠防止のため、エアーも入れておくことにしました。


 完成した水槽にカキを入れると、うっすらと殻が開いてきました。しかしエマスさんがその様子を解説しはじめると、あっという間に殻が閉じてしまったのです。個体によりますが、カキは音や振動で驚き、殻を閉じてしまうことがあるのだそうです。


 ここで改めて、エマスさんはカキについて説明することに。私たちになじみのあるカキは主に“マガキ”と“イワガキ”の2種類で、今回エマスさんがお迎えしたのは“マガキ”のほう。マガキは比較的小ぶりで、養殖が盛ん。旬は主に冬(秋〜冬〜春)です。一方、イワガキは大きく育つものが多く、天然ものも多く扱われ、旬は夏頃とされます。


 また、世界には多くの牡蠣科の種が存在しますが、食用に利用されているものはごく一部です。カキは「海水ろ過生物」として知られ、1個体が理論的には1日に約400リットルもの海水をろ過できるとされ、浮遊性プランクトンや有機懸濁物の除去を通じて水質改善に寄与していると言われています。


 エマスさんはそんな非常に優秀な海の浄化係であるカキを使って、ある実験をしたいと思っているようです。実験したいこと、それはずばり、このカキたちに汚れた水をキレイにしてもらうこと。汚れた水は海水であることが望ましいため、とりあえず海へ行くことにしたのでした。


 その後磯へと移動し、ある生き物を探すことに。今回探している生き物は岩に擬態しているので見つけづらいですが、特に珍しい存在ではないそうです。そしてナマコやワタリガニなどさまざまな海の生き物を発見した後、ついに目的の生き物「タツナミガイ」を発見しました。


 タツナミガイという生き物は普段、岩に付着したコケなどを食べて生活しています。非常に動きが遅く、外敵に襲われると身を守るため、目くらましの効果がある紫色の液体を噴出するのだとか。


 ここまで説明したところでタツナミガイを指先でつついたり、水中で持ち上げたりと軽く刺激してみることに。すると今回の実験に必要な紫色の液体を噴射してくれたため、その液体を海水ごとペットボトルに詰め、持ち帰ることにしたのでした。


 帰宅後は早速、マガキを使った実験を行うことに。約32リットルの海水が入った水槽を用意し、中にカキとタツナミガイから採取した液体を入れていきます。カキ1個で理論上1日400リットルのろ過能力があるということは、カキ1個のろ過能力は1時間あたり16リットル。つまりカキが2個あれば、1時間でこの水槽の水が一周する計算となりますね。


 目の前にあるマガキ10個が1時間にろ過する水の量が1.6トンになると考えると、そのろ過能力の高さがよくわかります。とはいえ1度吸い込むだけではキレイにならず、何度も水を吸い込むことになるだろうとのこと。水槽の水がキレイになるまでには、どのくらいの時間がかかるのでしょうか。


 早速タツナミガイから採取した液体を投入すると、水槽の水は赤茶色に染まりました。その後マガキが水を浄化していく様子をタイムラプス撮影してみると、少しずつ水の色が抜けていく様子が確認できます。そしてたった24時間で、赤茶色だった水は驚くほど透明になっていたのでした。これはびっくりですね!


 カキを見ていたらカキが食べたくなってきたけれど、さすがに目の前にいるカキを食べる気にはならない。ということで、エマスさんは食べていいカキを獲りにいくことにしました。


 天然のカキが群生している、漁業権が設定されていない河川へと出向き、カキとオキシジミを採取。持ち帰ってカキはカキフライに、オキシジミは酒蒸しにしました。天然カキのカキフライはとてもおいしく、オキシジミはおいしいかまずいかと聞かれたら「普通」な味だったそうですよ。


 ちなみにエマスさんはこの後おなかを壊してしまったそうです。河川で採取した貝類には食中毒などの危険があるため、安易に食べず、必ず自己判断のうえで十分に注意してください。


 今回カキを使った検証をした結果、カキは水をキレイにしてくれる上に食べてもおいしい、魅力たっぷりな生き物だと思ったとのこと。カキを手に入れたら食べるのはもちろんのこと、エマスさんのようにいろいろな検証をしてみるのも面白そうですね。


 動画には、「カキを飼ってみたいってこのチャンネル視聴者じゃなければとんでもないパワーワードww」「牡蠣の力も凄すぎますね! 牡蠣も飼育できるのすごっ!」「貝類って意外とアクティブなんだなあ」「やっぱり天才だわ」「鮮魚店でペット調達! 海で食料調達! ってどーなの? 面白い」といった多数のコメントが寄せられていました。


 エマスさんは生き物やアクアリウムの動画・情報を「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」のほか、Instagram(@emas_channel)とX(旧Twitter)(@emas_channel)でも発信しています。


画像提供:YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」




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