漆黒の海へ船を出し、高級魚を狙って夜釣りに挑戦――恐ろしくもロマンにあふれる動画が、YouTubeで反響を呼んでいます。
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネルの「カミヤマライトゲーム」のカミヤマさん。沖縄県の離島「伊是名島」で妻子と暮らし、趣味として、漁の仕事として釣りをする様子を発信しています。
自分の船で幾度となく船釣りをしてきたカミヤマさんも、危険性の懸念から夜釣りは未経験。そこで、普段世話になっている猟師と相談したところ、同行してもらえることとなりました。
夜中に沖へ漕ぎ出して、狙う獲物は「ミミジャー」(沖縄におけるフエフキダイの呼び名)。地元の漁協では1キロ1400円で取引される高級魚だそうです。
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夜の海はその字面以上に暗く、ヘッドライトを装備しても、手元や前方が少し見える程度です。それでも、不安とは裏腹に釣りのほうは絶好調。竿を出すなりヒットしたムルー(フエフキダイの仲間)を皮切りに、シルユー(シロダイ)やムチグヮー(ノコギリダイ)など、多様な魚が面白いように釣れていきます。
そんななか、カミヤマさんの竿にひときわ大きな手応えが訪れます。慎重に巻き上げてみると、上がってきたのは念願のミミジャー。釣りはその後も順調で、なんと2尾目までゲットしてしまいました。
これだけでも十分すぎる釣果ですが、そろそろ日付も変わろうかというときに、この日一番の大物とまさかの遭遇。必死にリールを巻く苦闘の末に、カミヤマさんはいよいよ獲物を捕らえます。
引き上げたのは、アジと言うには大きすぎるギンガメアジ。カミヤマさんは「これぐらいのサイズだったらもっと早く釣れないと」と反省しつつも、「初めての夜釣りでこれならば良いほうだろう」と満足げです。
夜中の1時半頃まで釣り続けた結果、クーラーボックスは多彩な魚でパンパン。カミヤマさんは自分でさばいて調理し、一家の食卓に供します。
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動画で取り上げたのはムチグヮーと、見事狙い通りに釣り上げたミミジャー。まずはムチグヮーをシママース(塩)やダシ、泡盛やショウガで蒸し煮にして、伝統料理のマース煮に仕上げていきます。
ミミジャーは3枚に下ろして、皮を引いて刺身にし、半身の1枚は皮を残したままソテー。釣りたてをすぐに締めた、新鮮な魚が並ぶ豪勢な食卓となりました。
刺身は脂がのりながらも上品な味わいで、ソテーも脂が利いてジューシー。マース煮は箸でつかんだ手応えだと固いのに、口に入れると柔らかい、不思議な食感に仕上がったそうです。まあ、なにはどうあれ、こんなのうまいに決まってる。
夜釣りの初挑戦は大成功で終了。動画は「本命ゲットおめでとうございます!」「沖に出るとこんなにも釣果が変わるのか」「夜釣りはゾクゾクしますよね」「夜の船は怖そうだけど夢がありますねー」など、さまざまな反応を呼んでいます。
※画像・動画提供:YouTubeチャンネル「カミヤマライトゲーム」
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