バルセロナを率いるハンジ・フリック監督 [写真]=Getty Images バルセロナを率いるハンジ・フリック監督は中断期間を利用してチームの立て直しを図るようだ。7日、スペイン紙『アス』が伝えている。
昨シーズンは国内3冠を達成し、2年目の今シーズンも開幕からまずまずのパフォーマンスを披露していた“フリック・バルサ”。しかし、現地時間10月1日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第2節でパリ・サンジェルマン(PSG)に逆転負けすると、4日後のラ・リーガ第8節でセビージャに1−4と惨敗。公式戦連敗を喫するとともに、ラ・リーガ首位の座を“宿敵”レアル・マドリードに明け渡した。
とりわけセビージャ戦は自慢のハイラインの背後を幾度となく突かれ、イサーク・ロメロが決定機をものにしていれば、前半で勝負が決まっていてもおかしくなかっただろう。ラミン・ヤマルとハフィーニャの欠場、さらにはロベルト・レヴァンドフスキのPK失敗というアクシデントはあったものの、圧倒的な攻撃力で国内のタイトルを総なめにした昨シーズンの強さは見る影もなかった。
インターナショナルマッチウィークに突入したことで、現地時間18日のラ・リーガ第9節ジローナ戦まで公式戦がないバルセロナ。報道によると、フリック監督はこの中断期間中に選手、スタッフ、フィットネストレーナー、メディカルスタッフ、強化部などトップチームの全部門と会合を開き、現状を打破するための解決策を模索する予定とのこと。クラブ内部に集中するため、この期間中に予定されていた親善試合もキャンセルしたようだ。
とりわけフリック監督が問題視しているのが直近の試合でのインテンシティーの欠如であり、フィジカル調整担当者との会議で解決策を検討する予定だという。また、中盤の核であるペドリに相手のマークが集中している現状を鑑み、アシスタントコーチと戦術的解決策を模索する模様。さらにはロナルド・アラウホらパフォーマンスを落としている選手との個人面談も予定されているようだ。
昨シーズン中盤も不振に陥ったものの、そこから見事に立て直して国内3冠を達成したバルセロナ。再びチームを上昇気流に乗せることができるか、フリック監督の手腕に注目が集まる。