画像提供:マイナビニュースJR東日本は8日、国土交通大臣から鉄道事業の旅客運賃の上限変更について認可されたことを受けて、2026年3月14日に運賃改定を実施すると発表した。これにともない、旅客運賃の計算方法や、東海道新幹線と東海道本線(在来線)の別線化などの詳細も公開している。
この運賃改定で、JR他社にまたがって利用する際の通算加算方式を導入し、加算額を設定。JR東日本からJR他社にまたがって利用する場合、全区間の営業キロにJR東日本区間の営業キロに対する加算額を加えた「通算加算方式」により運賃を算出する。
東京〜熱海間の東海道新幹線と東海道本線(在来線)に関して、現在は同一の線路として運賃を計算しているが、運賃改定後は異なる線路として計算する。これにともない、同区間を含む普通乗車券は、東海道新幹線経由と東海道本線(在来線)経由の場合を区別して発売。利用の区間・経路によって運賃計算経路がこれまでと異なる場合がある。なお、東海道新幹線(東京〜熱海間)を含む定期券については値上げとなるが、利用方法に変更はないとのこと。
東京付近の特定区間を通過する場合の特例(旅客営業規則第70条)は、東海道新幹線(東京〜品川間)を除いて引き続き適用。「東京都区内」「東京山手線内」制度は運賃改定後も引き続き適用されるが、品川駅以遠(新横浜方面)の区間で利用する経路に応じて東京〜品川間の運賃計算を変更する。品川駅以遠(新横浜方面)を東海道新幹線で利用する場合、東京〜品川間は新幹線経由で計算。それ以外の場合、東京〜品川間は在来線経由で計算する。
「横浜市内」制度が適用される乗車券について、東海道新幹線新横浜駅経由で乗車する場合は新横浜駅を中心駅として運賃を計算。東海道新幹線以外の経路を利用する場合は、これまで通り横浜駅を中心駅として運賃を計算する。
運賃改定に合わせ、東京〜熱海間で東海道新幹線経由と東海道本線(在来線)経由を区別して発売。3つの選択乗車区間が廃止され、利用する経路通りの乗車券購入が必要となる、(木下健児)