新天地でここまで10戦3発も…スウェーデン代表監督が評価するギェケレシュの“ゴール以外での貢献”

0

2025年10月08日 19:36  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

今夏にアーセナルに加入したギェケレシュ [写真]=Getty Images
 スウェーデン代表を率いるヨン・ダール・トマソン監督が、今夏に新天地を求めた同国代表FWヴィクトル・ギェケレシュについて言及した。7日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

 スポルティングで公式戦通算102試合出場97ゴール28アシストという驚異的な数字を残したギェケレシュは、今夏にアーセナルへ完全移籍。プレミアリーグの覇権を狙う名門は待望の本格派ストライカーに6570万ユーロ(約117億円)という移籍金を支払い、クラブ歴代最多得点記録を持つ元フランス代表FWティエリ・アンリ氏がかつて背負った「14番」を託した。

 大きな期待を背負ったギェケレシュはプレミアリーグ第2節リーズ戦で移籍後初ゴールを含む“ブレイス”を達成し、第4節ノッティンガム・フォレスト戦でもネットを揺らした。しかし、その後はゴールから遠ざかっており、ここまで公式戦10試合に出場し3ゴールのみ。マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、マンチェスター・シティの“ビッグ6”との直接対決ではシュート0本に終わるなど、新天地では未だ本領を発揮することができていない。

 そんな中、かつてデンマーク代表の点取り屋として活躍し、現在はスウェーデン代表を率いるトマソン監督が、新天地でのギェケレシュのパフォーマンスについて言及。「今の彼は非常に調子が良い」と前置きした上で、次のように持論を展開した。

「もし彼がインパクトを与えていないと言う人がいるなら、それはサッカーを理解していないし、サッカーについて何も分かっていないということだ。彼は他の選手のためのスペースを作り、ボールに積極的に関わり、スペースに走り込んでいる。つまり、彼はインパクトを残しているし、非常に良いプレーをしているんだ。新しいクラブに移籍すると時間が必要なので、これは常に嬉しいことだよ」

 トマソン監督の言葉通り、ギェケレシュの背後への抜け出しやクロスへの動き出しによって他の選手にスペースが生まれるという現象は発生している。また、ポストプレーの精度も徐々にではあるが改善され、フィニッシュシーンに絡む回数も増加。チームとしてギェケレシュの背後への抜け出しをシンプルに使う形も増え、ゴールという結果こそ付いてきていないが、日に日にミケル・アルテタ監督率いるチームに適応していると言っても過言ではないだろう。

 また、元イングランド代表FWのゲーリー・リネカー氏も「まだゴールは多くないが、ギェケレシュはチームに何か特別なものを与えてくれると思う。彼は背後に脅威を与え、中盤やサイドのプレーヤーにスペースを生み出す。ランニングもアグレッシブで、ボックス内のスペースを攻めている」と話している。

 得点量産が期待されているギェケレシュ。インターナショナルマッチウィークでの中断を経て、アーセナルでどのようなプレーを見せるだろうか。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定