<バレーボール・ワールドチャレンジシリーズ:サントリー0−3ペルージャ>◇第2戦◇8日◇東京・有明アリーナ
日本代表代表アタッカー高橋藍(24)が新キャプテンを務める昨季SVリーグ覇者のサントリーが、代表主将の石川祐希(29)が所属するイタリアリーグ1部のペルージャに、0−3のストレート負けを喫した。前日7日に続いて欧州チャンピオンズリーグ王者に完敗も、高橋藍が両チーム最多16得点。24日に開幕するSVリーグ連覇を目指し、世界最高峰クラブから多くの学びを吸収した。
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ペルージャ石川のバックアタックが決まると、ネットを挟んで対峙(たいじ)したサントリー高橋藍が、にやりと笑った。第2セット後半、この日スタメンを外れた日本代表キャプテンが満を持して登場。代表で対角を組む高橋藍は、19−22の場面でそのバックアタックを1枚ブロックで止めた。その直後のことだった。石川が意地の再トライ。2度目は、止められなかった。今大会が国内では初めての代表エース対決。「石川選手しか見ていなかった」。勝利とはならなかったが「レベルの高いバレーだからこそ、その瞬間を楽しめた。特別だった」と声を弾ませた。敵味方、勝敗を越え、世界最高峰のバレーボールを味わい尽くした。
東京五輪後の21−22年シーズンから3季イタリアでプレー。SVリーグ初年度の昨季、「世界最強クラブ」への挑戦を目指してサントリーに加わった。プレーオフMVPの活躍で初代王者に導いたが、慢心は一切なかった。この日の完敗にも「イタリアのリーグとともに日本のリーグも成長していきたい。本当にいい大会になって成長できた部分も多い」と欧州王者から貴重な学びを得た。24日にSVリーグが開幕。日本の顔は「2連覇、世界一を目指して頑張りたい」と誓いを込めた。【勝部晃多】
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