万博の公式データ 「ユスリカ」「レジオネラ属菌」どうなった? その後の対策・対応

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2025年10月11日 11:10  オリコンニュース

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大阪・関西万博 (C)ORICON NewS inc.
 大阪・関西万博が、13日に閉幕を迎える。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、4月13日の開幕から184日間にわたり、大阪・夢洲で開催された国際的な祭りを、公表データで振り返る。

【画像】万博「つじさんの地図」最終更新版

 2025年日本国際博覧会協会(万博協会)は10月7日、臨時理事会を開き、会議資料を公式サイトに掲載した。

 5月ごろ、会場内の「ユスリカ」発生により、いわゆる虫騒動が起こった。また、6月には、ウォータープラザなどで「レジオネラ属菌」が検出されたとし、一時、水上ショーなどが中止となった。資料には、こうした課題への対応についても記されている。

■シオユスリカ対策
(課題)羽虫(シオユスリカ)が9月以降に会場内に再度大量発生の見通し。
(対応)有識者で構成される防虫委員会の意見を踏まえ、9/13、「第5回ユスリカ等対策本部」において今後の対応方針を決定。実験室等での検証の結果、大規模な水域である「つながりの海」に効果のある濃度になるように均一に薬剤を行き渡らせるのは困難で、十分な効果を得られない可能性が残るため、薬剤の投入は実施しないこととなった。その一方で、壁面等への忌避剤塗布などの、各施設におけるシオユスリカ侵入防止の徹底等を実施。

■レジオネラ属菌にかかる対応
(課題1)迅速に評価を行うことのできる生菌PCR法を用いてウォータープラザの水の検査を行ったところ検出されたレジオネラ属菌が指針値以上であったため、6/4以降、水上ショーを中止。
(対応1)公的機関で採用されている培養法によるレジオネラ属菌の検査を継続して実施したところ、「レジオネラ症防止指針」の指針値を超えるレジオネラ属菌は検出されなかったため水上ショーを再開。再開にあたり、ウォータープラザの水質管理のために、培養法による検査を継続するとともに、海水循環の増強と定期的に必要最小限の量の塩素の投入を決定。結果、現時点まで、指針値を超えるレジオネラ属菌は検出されていない。
(課題2)5/28、静けさの森水盤において「レジオネラ症防止指針」の指針値以上のレジオネラ属菌の検出報告を受け、5/30から利用停止。
(対応2)3つある水盤うちの1つについて、6/7に水盤施設の清掃・消毒を実施し、培養法によるレジオネラ菌の検査を実施した。検査の結果、指針値を超えるレジオネラ属菌は検出されず、残留塩素濃度管理の試行を行い問題なかったため、7/11より利用再開。

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