<大同生命SVリーグ女子:NEC川崎3−0SAGA久光>第1節◇第1日◇11日◇神奈川・東急ドレッセとどときアリーナ
昨季2位のNEC川崎が、同3位のSAGA久光を3−0のストレートで下し、25−26年シーズンの開幕戦を飾った。日本代表アタッカーで今季の世界選手権4強入りに貢献した佐藤淑乃(23)が、チーム3位の12得点。今季からチームの指揮を執る中谷宏大新監督(45)の初陣勝利に導いた。2季目を迎えたSVリーグでタイトル獲得へ好発進した。昨季覇者の大阪Mは姫路に2連敗。男子は24日に開幕する。
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世界選手権で新生日本代表の顔となった佐藤が、SVリーグ開幕戦でも存在感を発揮した。攻守の軸として安定感のあるプレーを披露。力を入れてきたバックアタックが要所で決まり、アタック決定率は50%をマークした。チームに価値ある1勝目をもたらし「すごくいいスタートが切れた」と満足そうに振り返った。
昨季の雪辱への道が始まった。5月に行われた2戦先勝方式のプレーオフ決勝では、大阪Mに連敗を喫し初代王座を譲った。レギュラーシーズンでは日本人最多895得点を挙げた自身も、勝負の決勝は2戦とも決定率20%台に封じられていた。今季こだわるのは、得点数より質。「ロングラリーや相手が準備できていないような状況で、チームにとって大事な1点を取ることが仕事。苦しい時にしっかり点数を取るために、どうしたらいいか」とエースの自覚を込める。その先に待つ、栄冠へ。「去年の悔しさをしっかりと晴らして優勝したい」と誓った。
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開幕節は両日ともチケット完売。代表の飛躍で高まった注目度を、一過性のものにするつもりはない。「1試合1試合の価値もすごく上がっていると思う。自分たちのプレーで、観客の方々を楽しませていきたい」。NEC川崎の背番号「2」が、新たな伝説を打ち立てていく。【勝部晃多】
○…SAGA久光の中田久美監督は、開幕戦を落として「硬さもあったが完敗。修正したい」と振り返った。元代表監督で9年ぶりにチーム復帰。久々のリーグ戦となったが、コートサイドで指示を出すなど熱い姿も見せた。ここから40試合を超えるシーズンを戦う。「選手の不安を取り除き、体調やメンタルをサポートしながら、勝っても負けても無駄にしないように取り組みたい」と先を見据えた。
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