ギュンドアンがヴィルツ批判を一蹴「彼を評価できない人は、サッカーの本質を理解していない」

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2025年10月13日 22:55  サッカーキング

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ギュンドアン(左)とヴィルツ(右)はドイツ代表で共闘 [写真]=Anadolu via Getty Images
 現在はガラタサライに所属する元ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンが、今夏にリヴァプールに完全移籍加入した同代表MFフロリアン・ヴィルツへの批判に対して自らの意見を述べた。ドイツメディア『ビルト』が12日、ギュンドアンのコメントを伝えている。

 現在22歳のヴィルツはレヴァークーゼン時代の2023−24シーズン、史上初のブンデスリーガ無敗優勝を成し遂げたチームの中心に君臨。ビッグクラブから熱視線を送られ続け、今夏の移籍市場では総額1億1600万ポンド(約232億円)とも報じられた移籍金でリヴァプールへ加わった。この金額は、当時のプレミアリーグ史上最高額。後にチームメイトとなるスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクが移籍市場最終日に1億2500万ポンド(約250億円)でニューカッスルから加入したため、史上最高額は即座に塗り替えられたが、“ドイツの至宝”に大きな期待が寄せられていたことに疑いの余地はない。

 リヴァプール加入後、ヴィルツは9月24日に行われたカラバオ・カップ3回戦のサウサンプトン戦(○2−1)を除く全10試合に出場。うち8試合がスタメンと、アルネ・スロット監督から絶大の信頼を寄せられているが、ここまでゴールはなく、プレミアリーグ開幕前の8月10日に行われたコミュニティ・シールドのクリスタル・パレス戦(●2−2/PK戦:2−3)を最後にアシストも記録できていない。デビュー戦以降、ゴールもアシストもない現状を受けて、一部では批判の声も挙がっている。

 だが、昨年のEURO2024など、ドイツ代表で数年間にわたってヴィルツと共に戦ったギュンドアンの意見は異なるようだ。「ゴールやアシストの数字だけを見て、すべてを決めつけてはいけないね。分析にもう少し深みがあることを望むよ」と話したギュンドアンは、「彼の卓越した才能を評価できない人は、はっきり言って、サッカーの本質をまったく理解していない。現時点で『移籍は失敗だった』なんて言うのは馬鹿げているよ」と、疑問が投げかけられているヴィルツの能力は“本物”だと断言した。

 続けて、ギュンドアンは「高額な移籍金に見合っていない」との声に対しても意見を口にしている。「現在のビジネスの仕組みなんだから、彼に対して高額な移籍金が支払われるのは、ある意味で当然のことだよ。彼がその金額を決めたわけじゃないんだし、まったく責任のないことだ」と主張した。

 さらに、ギュンドアンは「この世の中で、これほどまでの大きな話題を完全に無視できる選手、あるいは人間はいない。それは必ず、何らかの影響をもたらす」と、“鳴り物入り”でリヴァプールの一員となったことが少なからずの足かせになっているとした上で、「仮に10月中ではなくとも、いずれは数字面の結果もついてくるだろうし、この局面を乗り越えるだろう。彼が活躍することに疑いを抱いたことなど1度もない。時間の問題だと考えている」と発言。近い将来、“リヴァプールのヴィルツ”として輝きを放つことを確信していることを明かした。


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