RazerとSparkle ComputerからThunderbolt 5対応の外付けGPUボックスが登場

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2025年10月14日 11:30  ITmedia PC USER

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TSUKUMO eX.のRazerストアに貼られた告知

 先週(10月5日週)は、複数のメーカーからThunderbolt 5接続に対応した外付けGPUボックスが登場している。


【その他の画像】


●「3スロット厚以上のカードまで盛り込めます」――外付けGPUボックスの天井がグンと高く


 Razerから登場したのは「Core X V2」だ。2018年6月に登場した「Core X」の強化モデルで、最大4スロット厚×362.7mm長のグラフィックスカードを搭載できる。電源ユニットは別売で、奥行き約150mmまで対応する。価格は5万7000円弱だ。


 Sparkle Computerから登場したのは、ATX3.1規格対応の850W電源ユニットを組み込んだ「TBX-850FA」だ。ブラックとホワイトがあり、価格はともに6万円弱となる。最大600Wまでの電力供給が可能で、3.5スロット厚×346mm長のグラフィックスカードまで組み込める。


 いずれも高速転送が可能な外付けGPUボックスということで、ノートPCや小型マシンを強化したい人の注目を集めている。


 入荷ショップの反応も上々だが、あるショップは「ここからグラフィックスカードと、Razerだと電源ユニットもそろえる必要があります。既にお持ちのカードを再利用するのではなく、全て新調する人がどれだけいるのか。強いGPUを内蔵したゲーミングノートとの兼ね合いもあり、ニーズがちょっと見えていないところがあります」と率直に話していた。今後の売れ方にも注目したい。


●3000通り以上の選択肢があるOrbitalのモジュラー式無線マウスが登場


 入力デバイスで異彩を放っていたのは、Orbital Worksのワイヤレスゲーミングマウス「Pathfinder」だ。ブラックとホワイトがあり、価格は共に3万円弱となる。


 左右側面や後方部分、ボタンなどのパーツが複数セットになっており、自分の手の形状やつかみ方に合わせて最適なデザインに組み立てられるのが特徴だ。


 例えば、右側面だけでも「標準」や平坦な「クロー」、つかむのではなく置くのに向いた「ライトハンド」、表面に指置き用の波状のデコボコを作った「ウェーブ」など7種類そろえている。完成時の本体重量は52〜55gほどだ。8Kポーリングレート対応のレシーバーも付属する。


 入荷したパソコンSHOPアークは「キーボードを自分で組み立てる動きは数年前から定着していますが、マウスも自分流にカスタムしたいという需要はあります。かなり組み合わせの自由度が高いので自分なりのベストが追求できますし、『本当はもっとしっくりする形状があるかも』と別の組み合わせを試したりもできます」とプッシュしていた。


●Thermal Grizzlyが開発した新ブランド「POLARTHERM」の熱伝導グリス


 冷却関連アイテムでは、ドイツのThermal Grizzlyが開発した新ブランド「POLARTHERM」の熱伝導グリス「X-10」シリーズが登場している。容量別に4種類あり、40gが5000円弱、10gが2800円弱、5gが2000円強、2gが1500円前後となる。


 ショップの評価は高い。入荷したオリオスペックは「Thermal Grizzlyの非導電性グリスで最上位といえる『Kryonaut Extreme』に匹敵するくらいの性能があります。その上でこのお値段なので、注目している人は多いですね」と話していた。


 パッケージは白地に青とし、ロゴマークのモチーフにペンギンを採用している。黒地に赤で、熊(グリスリー)をあしらったThermal Grizzlyのこれまでのラインアップとは一線を画したデザインとなっている。


●液晶ディスプレイ搭載の360mmタイプで1.6万円の簡易水冷キットがCPSから


 冷却パーツでは、CPSから360mmラジエーター搭載の簡易水冷キットが登場している。「DC360 PRO ARGB」で、ブラックとホワイトを用意する。価格は1万6000円弱だ。


 2025年4月に登場した「DT360 ARGB」(2万7000円弱)の下位モデルといえる位置付けだ。DT360では3.4型の着脱式IPS液晶パネルがCPUブロックに採用していたが、DC360では非着脱タイプの2.4型IPS液晶が組み込まれている。ファンのライティングも異なる。


 入荷したTSUKUMO eX.は「より安価に、それでいてCPUブロックには自分なりの画像を表示させたいという方に向いていると思います」と話していた。


 ただし、最近の簡易水冷キットは付加機能を豊富にそろえた豪勢なタイプと、冷却性重視でコストを抑えたシンプルタイプが人気を二分しているという。「DC360 PRO ARGBは確かに安価ですが、付加価値も残しています。そこをどう評価されるか、ですよね」(同)


 同店では、後者の代表例としてCorsairの光らない360mmモデル「NAUTILUS 360 RS」(取材時は特価で1万598円)が好調を維持しているという。



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