今季からドルトムントでプレーしているジョーブ・ベリンガム [写真]=Getty Images ドルトムントに所属するU−21イングランド代表MFジョーブ・ベリンガムに母国復帰の可能性が浮上しているようだ。13日、ドイツ紙『ビルト』やイギリス紙『デイリーメール』が伝えている。
レアル・マドリードに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガムを兄に持つジョーブ。2005年9月23日生まれの20歳はバーミンガムのアカデミーで育成年代を過ごし、16歳でトップチームデビューを飾ると、2023年夏に加入したサンダーランドでは主力としてプレミアリーグ昇格に貢献。今夏には兄の足跡を辿るようにドイツの名門ドルトムントへ活躍の場を移した。
3200万ポンド(約65億円)という移籍金でニコ・コヴァチ監督率いるチームに加わったジョーブだが、現時点で定位置を確保することができていない。ここまで公式戦9試合に出場しているが、先発起用は3試合、プレータイムの合計は301分間に留まっている。こうした状況から、同選手は早くもドルトムントを退団する可能性があり、母国への復帰も選択肢の一つとして検討されているようだ。
報道によると、以前から中盤補強の必要性を指摘されているマンチェスター・ユナイテッドが、ジョーブの獲得に興味を示しているとのこと。成績不振に喘ぐルベン・アモリム監督は同選手のフィジカル面を高く評価しており、自身のシステムにも即座に適応できると考えているようだ。また、日本代表MF鎌田大地が所属するクリスタル・パレスも関心を寄せており、今後の状況次第では獲得に乗り出す可能性があるという。
なお、コヴァチ監督はジョーブについて「非常に才能のある選手」と前置きしつつ、「この場所でのプレーに慣れる必要がある。名前に関わらず、プレッシャーをかけすぎるのは間違いだ。彼自身にとっては何のプラスにもならない」とブンデスリーガへの適応の必要性を強調。ドルトムントしても現時点で放出は考えていないようだ。