プロフィギュアスケーターの羽生結弦(30)の「2026年版カレンダー」(ハゴロモ)が10月11日に発売された。同社の公式Xでも見本が公開され、久しぶりの近影に話題が集まっている。
羽生といえば、‘22年にプロ転向をはたして以降、’23年のスケーターとして史上初となる東京ドーム公演、そして同年11月からは、これも史上初となるアイスショー単独ツアーを開催するなど旺盛な活動を続けている。
しかし、‘25年8月、羽生の公式Xアカウントが《今シーズンですが、より進化するためにメンテナンス期間を設けることにしました!》と投稿。《来年の春頃を目指して、たくさん勉強し、肉体改造もして、更に頑張っていきますので、期待して待っていてください!》と綴り、活動を一時休止することを発表していた。
「今年9月からCSテレ朝チャンネルでは、これまで羽生さんが行ってきたアイスショーのライブ公演を振り返る番組が放送されています。来年1月まで“5カ月連続”で放送されるそうで、羽生さんとしては、“メンテナンス期間”が明ける来年春まで、ファンたちに現在に至るまでの自分の軌跡を振り返ってもらえたらとも考えているのでしょう」(テレビ局関係者)
“勉強と肉体改造”に励んでいるという羽生だが、なかでも彼は“あること”に夢中になっているのだという。
|
|
「トレーニングを精力的に行うかたわら、羽生さんは現在、哲学の勉強にハマっているのだそうです。学生時代はあまり活字に触れてこなかったそうですが、プロ転向を期に少しずつ読書の時間が増えてきたようですね。
昨年12月に彼が企画・台本・出演・制作総指揮を務めた『Echoes of Life』でも、“哲学”をテーマに羽生さん自らが原作となる小説を執筆しています。同作品にはルーマニアの思想家エミール・シオランの『生誕の災厄』などの著書が反映されているといいます。
また6月から9月まで、共同通信社が運営するフィギュアスケートのファンサイト『Deep Edge Plus(ディープ・エッジ・プラス)』で、作家で哲学者の永井玲衣さんとの対談連載『思索する羽生結弦』が掲載されています。
対談の初回では、早稲田大学教授で哲学者の森岡正博さんの授業を履修していることが明かされるなど、羽生さんの勉強熱心な側面がうかがえます。同連載は、ファンの間で“書籍化”を熱望する声も多く、大きな反響を呼んでいるようですね」(スケート関係者)
羽生は、‘13年に入学した早稲田大学の人間科学部通信教育課程を7年半かけて卒業。卒業論文は「フィギュアスケートにおけるモーションキャプチャ技術の活用と将来展望」だった。羽生は当時、体に30本ほどのセンサーをつけてジャンプを飛び、その動きを3Dでデジタルデータ化するという研究を行っていたようだ。
|
|
本誌は‘20年、羽生が所属したゼミの指導教員で、卒業論文まで研究を見守った西村昭治教授を取材している。機械の設定をする際、教授が「手伝おうか?」と声をかけるも羽生は「いやいや、なんとか自分でやります」と、独学で操作をマスターしたようだ。
《やっぱり自分が納得しないと気が済まないみたいで、抑えめの課題を出しても私が言った3倍はやるんです。だから、羽生さんに『そんなにやらなくていいよ。もっとゆるく、ゆるく』と言うのが私の仕事になっていましたね。彼の卒論も文字数にして3万字ほど。平均的な学生の倍はあります》(2020年12月1日・8日合併号)
前出のスケート関係者が続ける。
「羽生さんは、以前からストイックで勤勉な人として知られていましたが、プロ転向以降でもその性格はまったく変わっていないと思います。とりわけアイスショーでは演目のコンセプトやメッセージ性などが求められるため、様々な本からインスピレーションを得るために、現在より一層勉強に励んでいるのではないでしょうか」
“メンテナンス期間”が明けるのが待ち遠しい。
|
|
動画・画像が表示されない場合はこちら
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。