欧州旗が掲げられた欧州連合(EU)欧州委員会の本部ビル=ベルギー・ブリュッセル 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は14日、イタリアのグッチなど高級ファッションブランド3社に対し、販売代理店による値下げを妨げ、再販売価格を不当に維持したとして、EU競争法(独占禁止法)違反で計1億5700万ユーロ(約280億円)の制裁金を科したと発表した。
欧州委によると、グッチとフランスのクロエ、スペインのロエベの3社は2015〜23年、自社製品を扱う販売代理店に対し、店舗やオンラインでの値引きやセール期間を制限し、一部では値下げ販売を全面的に禁止していた。こうした慣行は欧州のほぼ全域で行われ、消費者の選択肢を狭め、価格上昇を招いたとされる。