外からの視線が入りにくくなる外構工事の総集編がYouTubeで話題です。窓のカーテンを開けて穏やかに過ごせる新築外構が注目を集め、動画は記事執筆時点で18万回以上再生されています。
動画を投稿したのは、奈良県で外構工事や庭のリフォームをしている「いろは造園」のYouTubeチャンネル「Garden Produce TV / いろは造園」。以前には、築20年の物件の玄関周りと生垣をリフォームした結果が話題になりました。
今回の現場は、坂道に面している新築の物件です。建物は完成していますが、その周囲には土しかないためリビングの窓や玄関のドアを開けるたびに外から丸見えとなってしまいます。
家の裏側も土がむき出しで、地面には傾斜が付いています。このままでは土が敷地外へ流れ出てしまう上に、歩きにくくて危険です。
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そこで施主と打ち合わせを重ね、駐車場の形やリビング前の使い方などを一緒に検討。車を停めやすく、あまりメンテナンスをしなくて済む外構を考えました。
まずは、外周の土を留めるためにブロックを積んでいきます。家の裏側や道路との境目など各所に鉄筋を入れ、100枚以上ものブロックをセット。縦だけではなく横方向にも鉄筋を仕込んだので強度はバッチリです。
土留めブロックの上には目隠しフェンスを設置します。これで外からの視線は気になりません。また、子どもが遊んでいる最中に庭から転落してしまう心配もなくなりました。
この物件は駐車場となる場所にかなり土が盛ってあるので、設定した深さまで地面を掘ることにします。職人が重機を駆使し、埋設してあるパイプを壊さないよう注意しつつ手作業のような正確さでどんどん掘っていきました。
不要な土がなくなったところでリビング前にもブロックを積み、目隠しフェンスを追加します。併せて、玄関前に階段用スペースを確保しつつ門柱を構築。施工前から考えていた「玄関ではなく門柱に視線がいくデザイン」が少しずつ形になってきました。
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駐車場を作る際は、打設したコンクリートを「ハケ引き」で仕上げます。表面に筋を入れることで滑り止めの効果が生じ、照り返しも少しはマシになるとのことです。
外構工事の末、道路の歩行者からの視線が入りにくい環境がついに完成しました。リビング前にはウッドデッキを設けたので、庭だけでなくここでも子どもと遊べます。もちろん外の目は気になりません。
土がむき出しだった玄関前にはタイルをたくさん貼り、きれいな通路と階段を構築しています。「毎日通るところは広いほうが便利」との考えから横幅を広く取り、安心して行き来できる空間を作り上げました。
地面の掘削とコンクリート打設により、勾配は若干キツめながらも車を停めやすい駐車場になっています。カーポートの屋根材には、汚れが見えにくく暑さを従来より軽減できる黒い物を使用しました。
傾斜があって歩くには危険だった家の裏側も、施工後には平らで歩きやすい場所へと変化しています。雑草対策として防草シートを敷き、その上には砂利を敷き詰めました。
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玄関の代わりに道路からの視線を浴びることとなる門柱は、積み上げたブロック塀にモルタルや寒水石を塗ってきれいに仕上げています。全体が濃くなりすぎないように調整したので家屋との色のバランスが取れており、シンプルでかっこいいデザインです。
YouTubeチャンネル「Garden Produce TV / いろは造園」では、失敗しない庭造りや無駄のない外構工事のノウハウが公開中です。また、X(@irohazoen)やInstagram(@irohazoen)でも情報を発信しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「Garden Produce TV / いろは造園」
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