車中泊仕様の軽バンに床下収納スペースを作るDIY動画が、YouTubeで「感動しました」「素晴らしい仕事」などの反響を呼んでいます。
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「へいじつ木工」(@ichi-wood)のichiさん。車中泊を楽しむ様子や、車内にさまざまな設備を構築していくDIYシリーズで人気を集めています。
今回紹介する動画は、スズキ「エブリイ」の後部スペースにフルフラットタイプの床下収納を作っていく様子をまとめた総集編です。
ベース車両に選んだエブリイは、スズキが製造・販売しているワンボックス型の軽自動車。やや複雑な経緯を持つシリーズで、1980年代から続くロングセラー車です。一般的には商用車として利用されている姿をよく見かけますが、一般ユーザーからも広く支持されている軽バンの定番といえる存在です。
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まずは後部ドアを開けた状態のラゲッジスペースを確認。床の土台となるフレームを作るために、車体の枠にベニヤ板を当てて、床材を切り出すための型を取っていきます。
ゆるくカーブした枠に合わせて線を引いたベニヤ板をジグソーでカットしたら、床材にベニヤ板を当てて線を引き、ジグソーでカットしていきます。線にぴったりと合わせてカットすると、想定よりも小さくなってしまう可能性があるので、線の少し外側を意識してカットするのがコツなのだとか。
カットした床材を調整して、ラゲッジスペースのカーブした部分に合わせてみると、狙い通りにピタっとハマりました。この瞬間はなんとも言えない気持ち良さがありますよね。
次は床材に切り欠き加工を施します。電動丸鋸を使って床材に細かく切り込みを入れていき、ノミとハンマーで削り出して、他の床材を差し込んで固定したら、床の土台となる頑丈そうなフレームが出来上がりました。
重要なパーツができたところで、収納スペースのフタとしても使う床面を作っていきます。手作り治具を使って、車内の両サイドに位置する床板を切り出すための型を取っていきます。車内の壁面にはさまざまな凹凸があるので、ぴったりと合わせるために型取り作業は入念に行われました。
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あとは土台作りの手順と同じように、型としてカットした木板を床材に重ねて線を引いて切り出します。床板は全部で6枚に分割して、一部にはシートベルト用のスペースを確保。トリマーやサンダーを使って表面がツルツルになるまで磨き上げたら準備完了です。
必要な素材の用意ができたら、いよいよ車内に設置する作業へ。土台となるフレームを置いて、その上に床板を敷き詰めていくと、あっという間にフルフラットの床が完成しました。無垢な木材ならではのあたたかみのある雰囲気がとても良い感じ。車中泊で過ごす時間を有意義に感じさせてくれそうですね。
後部座席を利用したいときは、床板を外してフレーム側の収納スペースに入れるだけ。実際に作業する様子を見ると、シンプルな構造ゆえに収納と展開はどちらも簡単そうです。
両サイドの小さな床板の下には中央の収納スペースとは別の小さな空間があり、ちょっとした小物をしまうのに重宝するようです。
一連の作業の様子を見た人から、YouTubeのコメント欄には「完成度の高さに感動しました」「素晴らしい仕事ですね」「荷室の床フラット化、少し土台があると収納も出来て良いですね」「とても参考になり自分でも頑張ってみようと思います」などの反響が寄せられています。より詳しい作業の様子は「土台編」「完成編」という別動画で紹介されているので、興味がある人はチェックしてみると良いでしょう。
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動画提供:YouTubeチャンネル「へいじつ木工」(@ichi-wood)
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