<セ・CSファイナルステージ:阪神2−0DeNA>◇第1戦◇15日◇甲子園
一瞬の隙が悔やまれる。両軍無得点の6回、DeNA東克樹投手(29)が1死二塁のピンチを招いた。
ベンチはタイムをとって大原チーフ投手コーチがマウンドへ。捕手の山本もジェスチャーで警戒度を高めた…はずだった。しかし、直後の森下への初球、東は二走の近本に完全にモーションを盗まれて三盗を許した。三浦監督は「徹底させられなかったのはベンチの責任」と背負い、大原コーチも「けん制だったり何かしら必要だった。ベンチ含めて反省すべきところ」と悔やんだ。
東は振り返る。「(三盗の)意識はありましたけど、初球からしてくるとは思ってなかった。意表をつかれたかなと思います」。そのまま1死三塁から森下に前進守備の内野を抜ける先制適時打を許し、これが決勝点となった。
さらに1死一、三塁から、三塁へのゴロを筒香が好捕して三本間で三走の森下を挟むも、粘られた。一走の佐藤輝に三塁まで進塁され、その流れで小野寺に右前へのポテンヒットを浴びて2点目を失った。東は捉えられた当たりは森下の2安打のみだったが、6回途中6安打2失点でリーグ王者・阪神を抑えきれず。「阪神の勝負強さが出たのかなと思います」と悔しがった。
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完全アウェーの甲子園で出ばなをくじかれる1敗。アドバンテージをあわせて0勝2敗となった。「内容どうこうより勝たないといけない試合だった」と言葉を絞り出した指揮官。勝利のために全神経を研ぎ澄ませる。【小早川宗一郎】
▽DeNA桑原(3安打も悔いるのは初回の犠打失敗)「終わってみればあそこが痛かった。村上君は初回の立ち上がり慎重に丁寧に投げてるなと思ったので」
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