<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク2−1日本ハム>◇第1戦◇15日◇みずほペイペイドーム
日本ハム新庄剛志監督(53)2度目のCSファイナルステージは、延長10回サヨナラ負けでまたも黒星発進となった。“海賊打線”は8回に主砲フランミル・レイエス外野手(30)の1発で追い付く粘りを見せたものの、9安打を放ちながら12残塁で1得点止まり。アドバンテージを含めて2勝差となったが、第2戦から巻き返しを図る。
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新庄“船長”が育てた海賊打線は、レイエスの1発だけで終わった。1点を失った直後の8回1死。ソフトバンク松本裕の155キロ直球を右中間スタンドに放り込んだ。バットを大きく放り投げ、着弾までほぼ歩かずに自軍ベンチに向かってほえまくった。だが起死回生のCS1号確信弾で延長戦突入も、結果は悔しいサヨナラ負け。レイエスは巨体を揺らしながら「…マタアシタ」と絞り出し、球場を後にした。
首位ソフトバンクのアドバンテージを含めた2勝差は痛いが、新庄監督は「すごかったね。あのバッティング。あっという間にスタンドに」と主砲の好調な打撃には自信を見せる。延長10回も右翼フェンス直撃の弾丸ライナーでシングルヒット。指揮官は「最後のも惜しかったね。あのバッティングができたら、もう相当打てるでしょうね」と、2戦目以降の爆発にも期待した。
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打線は9安打を放ちながら残塁12。悔しい1敗にはなったが、6、7回以外はすべて走者を出し、3〜5回は先頭打者が塁に出て難敵モイネロ相手に攻めた。初回2死満塁で一ゴロに倒れるなど、4打数無安打に終わった清宮幸も「打球も悪くないんで、大丈夫かなと。やっぱり勝負どころの1本だと思う。そこに全集中していきたい」と2戦目を見据えた。8回に遊直を放った際には右ふくらはぎがつったが、「明日もいけます」と問題はない。まずは新庄体制初のファイナル1勝をつかみ、逆襲を開始する。【永野高輔】
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