上海海港で指揮するマスカット監督 [写真]=Getty Images
中国・スーパーリーグの上海海港足球倶楽部で指揮官を務めるケヴィン・マスカット監督は、スコットランドの名門レンジャーズの次期監督候補として浮上しているようだ。15日、イギリス『スカイスポーツ』が報じている。
スコティッシュ・プレミアシップを戦うレンジャーズは、2020−21シーズン以来、リーグ王者の座から遠ざかっている。その間に“宿敵”セルティックが4連覇を果たしたことで、最多55回を誇っていたリーグ制覇回数で並ばれることに。さらに今シーズンは序盤から低迷しており、リーグ戦7試合を終えて1勝5分1敗の成績で現在9位に位置している。
こうした状況を受け、クラブは6日に今季から指揮を執るラッセル・マーティン前監督の解任を発表。後任には2020−21シーズンにリーグ無敗優勝に導いたスティーブン・ジェラード氏の復帰案も伝えられたが、実現せず。現在はさまざまな候補が挙げられている。
そんななか『スカイスポーツ』は「上海海港のケヴィン・マスカット監督が最有力候補として浮上した」と報道。「レンジャーズ幹部との会談で強い印象を与え、高く評価されている」と伝えており、後任候補のポールポジションに立っているようだ。他にはチャンピオンシップ(イングランド2部)のシェフィールド・ウェンズディを率いたことのあるダニー・レール氏や、マンチェスター・ユナイテッドやベシクタシュを指揮したオーレ・グンナー・スールシャール氏も検討されているという。
現在52歳のマスカット監督は、現役時代にレンジャーズでプレーした経歴を持つ。指導者転身後は、メルボルン・ビクトリー、シント・トロイデンを経て、2021年夏に横浜F・マリノスの指揮官に就任。就任2年目には、明治安田生命J1リーグを制覇し、クラブを3年ぶり5度目の優勝に導いた。2024年1月からは上海海港の監督となり、今シーズンはAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)にも参戦している。