上司に「それで?」と詰められる人必見 プレゼンでゴールが重要なワケ【漫画「1分で話せ」】

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2025年10月16日 05:21  ITmedia ビジネスオンライン

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 「何のためにプレゼンするのか」を言語化してみると、ほとんどの場合「(どこで)誰に、何を、どうしてもらいたい」という構造になっています。


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 カギは「誰に」です。相手がいるわけです。プレゼンは人に何かを伝えて、賛成してもらったり、動いてもらったりすることを目指してやるわけですから、当たり前です。


 そして、この「相手が誰か」をイメージしながらプレゼンを作っていきます。


 具体的には、


・どういう立場にいるのか


・どんなことに興味があるのか


・どんなことをこのプレゼンに求めているのか


・専門的な要素についてどのくらい理解できるか


・何をどんなふうに言うと、ネガティブな反応をするのか


 といったことです。


 聞き手のイメージができれば、その人たちの反応を想像しながら準備することができます。話す内容、言葉遣い、話し方など、その「聞き手のイメージ」に基づいて伝える内容を作り上げていくわけです。


●上司に「それで?」と言われないためには


 「何のためにプレゼンをするのか」「聞き手はどんなイメージか」を考えた後、次に考えるべきは「ゴールは何か」です。


 このプレゼンを通して、「聞き手をどういう状態に持っていくか」「どこをプレゼンのゴールとするのか」を言語化します。


 具体的に言えば、


・聞き手が賛成にせよ反対にせよ、何らかの意見を表明してくれればいいのか


・聞き手に動いてもらう必要があるのか


・聞き手が賛成してくれたらいいのか


 というように、聞き手が「どこまでやればいいのか」を決めるのです。


 ここで、次の2つを比べてみてください。


A「営業部と連動して、欠品に対してより迅速に対応できるシステムを開発したいのです」


B「営業部と連動して、欠品に対してより迅速に対応できるシステムを開発したいのです。つきましては、営業部長の〇〇さんに部長からもお話しいただけませんか」


 さて、どちらが仕事をスピーディーに進めることができるでしょうか?


 実際には、Aのような伝え方をする人も多いですが、これでは「聞き手」が何をすればいいのか分かりません。


 上司に何か伝えて、「それで?」と言われる人は、大体こうなっています。「それについてはまた別途ご相談します」と答えていたら、また話が進まなくなるのは目に見えています。


 中には「理解してもらうのが目的」という方もいますが、このゴールはおかしいのです。伝える側が、聞き手に「理解したうえで、どうしてほしいのか、君が動くのか私が動くのか、どうすればいいのか」ということを、必ず考えなくてはならないのです。


 全てのプレゼンは、ゴールを達成するためにあります。聞き手のことを考え、聞き手をどういう状態に持っていきたいかを見定めてから、それを実行するために何をすればいいか、何を伝えればいいのかを逆算で考えていきましょう。


 この記事は伊藤羊一(著)、 清水めりぃ(マンガ)の書籍『マンガですぐ読める 1分で話せ』(SBクリエイティブ、2023年)に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。なお、文中の内容・肩書などは全て出版当時のものです。



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