2桁人気Vで大荒れ&騎手のGI初制覇 99年&00年の秋華賞
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2025年10月16日 07:30 netkeiba

99年の秋華賞はブゼンキャンドルが制した(99年10月撮影、ユーザー提供:aaaaaaaaaaさん) 今年で30回目を迎える秋華賞。馬連の高配当ランキングを見ると、1位が99年、2位が00年となっている。今回は世紀末に続いた波乱のレースを振り返りたい。
まずは99年だ。この年はトゥザヴィクトリー、フサイチエアデール、ヒシピナクルの3頭が人気の中心だったが、結果的に揃って連を外すこととなる。その最大の要因は前半1000mが58秒4のハイペース。番手追走のトゥザヴィクトリーを目掛けて、勝負所でヒシピナクルやフサイチエアデール、エアザイオンやレッドチリペッパーが押し上げたものの、結果的に早仕掛けだった。ゴール前、粘り込みを図る人気馬が失速。かわって浮上したのが後方待機組の2頭だ。安田康彦騎手が手綱をとった12番人気のブゼンキャンドルが、大外から強襲した10番人気のクロックワークをクビ差抑え、人馬揃ってのGI初制覇。900万下からの格上挑戦だった伏兵が、馬連9万4630円の高配当を呼んだのだった。
続く00年も意外な結末となった。前年とは一転、前半1000mが60秒8のスローペース。この恩恵を受けたのが内枠と先行馬だった。後方待機組の人気馬が伸びあぐねる中、軽快に逃げたヤマカツスズランが押し切りを図る。これに襲い掛かったのが4番枠からロスなく運んだティコティコタックだ。ともに21歳の武幸四郎騎手と池添謙一騎手、若手2人の攻防は半馬身差、ティコティコタックと武幸四郎騎手に軍配が上がった。この年も人馬ともに初のGIタイトル獲得。10番人気→7番人気で馬連は3万10円の万馬券となり、秋華賞は2年続けて驚きの決着となったのだった。
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