健康のために、野菜不足解消に――かえって体に悪い"ドリンク"の飲み方

0

2025年10月16日 07:40  マイナビニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
「脂肪肝やアルコールの飲みすぎで肝機能が衰えたとしても、ポイントを押さえた生活改善を行えば、スピーディに機能を回復させることができる」こう語るのは、3万人以上の肝臓を"復活"させてきた名医・栗原毅氏。



本記事では、栗原氏の著書『肝臓大復活 100歳まで食・酒を楽しむ「強肝臓」の作り方』(東洋経済新報社)から一部を抜粋してご紹介します。



今回のテーマは『間違った健康習慣:健康のために毎日1本「乳酸菌飲料」を飲んでいるし、野菜不足解消に「野菜ジュース」も飲むようにしている』。

○間違った健康習慣:健康のために毎日1本「乳酸菌飲料」を飲んでいるし、野菜不足解消に「野菜ジュース」も飲むようにしている



これまで「健康にいい」「体にいい」と信じて疑わなかったものが、じつは肝臓によくなかったというケースは多々あります。



一例をあげると、「小ぶりのくびれたプラ容器でおなじみの乳酸菌飲料」でしょう。もちろん、含有成分の乳酸菌に腸内環境を整えるなどの多くの効果があることは疑いありません。しかし、大量の糖分が含まれているのが大きな難点なのです。



私のクリニックにも、「よく眠れると聞いたから」といってこの乳酸菌飲料を飲み続けたところ、肝機能の数値を悪化させてしまった患者さんがいらっしゃいます。こうした高糖質の乳酸菌飲料を飲むと、血糖値スパイクが起きやすくなります。血糖値が急上昇して、インスリンが分泌されると急降下するわけで、急に血糖値が下がると眠気やだるさがもたらされることもあります。「よく眠れるようになる」というのは、その眠気のせいなのかもしれません。



たまに飲む程度なら構いませんが、脂肪肝や糖尿病になりたくないのなら、「毎日1本」は避けたほうがいいような気がします。



それと、「小ぶりな紙パックの野菜ジュース」を常飲している人も少なくありません。やはり、「野菜不足を補える」「1日分の野菜が摂れる」といったキャッチフレーズに惹かれて、体によかれと思って飲んでいるのでしょう。



しかし、これにもたいへん多くの糖分が含まれているのです。しかも、果糖が多く、食物繊維が取り除かれてしまっていて吸収も速い。毎日飲んでいたら、そのせいで脂肪肝や糖尿病に陥っても何ら不思議はありません。野菜の栄養は、ちゃんと固形の野菜を食べて摂るべきです。どんなに野菜不足だとしても、市販の野菜ジュースで補おうとするのはやめておいたほうがいいでしょう。


○『肝臓大復活 100歳まで食・酒を楽しむ「強肝臓」の作り方』(栗原毅/東洋経済新報社)


「脂肪肝やアルコールの飲みすぎで肝機能が衰えたとしても、ポイントを押さえた生活改善を行えば、スピーディに機能を回復させることができる」こう語るのは、3万人以上の肝臓を“復活”させてきた名医・栗原毅氏。さらに、栗原医師によれば「肝臓は歳をとらない臓器」。毎日正しくケアをすれば、90歳になっても20代の人と同じようなピンピンした肝臓をキープすることも可能です。人の体の健康を支える「縁の下の力持ち」である肝臓を復活させれば、健康寿命を延ばすことができますが、弱った肝臓を放置しているとさまざまな病気に悩まされる老後を迎えることになってしまいます。本書には、肝臓大復活の新常識&かんたんに始められる肝臓対策が盛りだくさん。AST・ALT・γ-GTPの数値が気になる人におススメの一冊。本書で肝臓を大復活させて、生涯現役を貫いていきましょう!()

    ランキングライフスタイル

    前日のランキングへ

    ニュース設定