欧州のトップクラブが交代枠の増加を議論…選手の負担軽減のため6人交代が検討

0

2025年10月16日 15:28  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

[写真]=Getty Images
 ヨーロッパのトップクラブが1試合あたり6人の交代枠を設けることを検討しているようだ。15日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、2020年から5人交代制が導入され、その後リーグによっては3人交代制になったところもあったが、2022−23シーズンから恒久的に5人交代制となることが決定。さらに、現在は頭部負傷の疑いがある選手が交代となる場合には交代枠が1人追加される仕組みとなっている。

 しかし、近年の過密日程によって試合数は増加しており、昨シーズンにはU−21イングランド代表DFアーチー・グレイ(トッテナム・ホットスパー)とトルコ代表MFアルダ・ギュレル(レアル・マドリード)が、親善試合を含めてクラブと代表で欧州最多となる80試合に出場する事態になっていたという。

 このような状況から、ヨーロッパのトップクラブは先週、ローマで開催された欧州サッカークラブ連盟(EFC)総会で、選手の負担を軽減するために、登録枠を25人から28人に増やすほか、1試合あたり6人の交代枠を設けることについて非公式かつ非公開で協議を行ったようだ。

 この会議にはプレミアリーグからはマンチェスター・シティ、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、ノッティンガム・フォレストといったクラブが参加していたことが伝えられている。

 なお、交代枠を増やすなどのルール変更を行うためには、フットボールのルールを定める国際サッカー評議会(IFAB)が勧告する必要があり、現時点でこの変更がいつ行われるか、あるいはそもそも行われるかも明らかになっていない。

 それでも、プロサッカー選手協会(PFA)に近い関係者は、28人制が選手にとって本当に役立つのか疑問視しているという。なぜなら、試合当日の遠征メンバーに加えられることや、試合に出場するかどうかに関わらず精神的な疲労を軽減する効果がないことなどが解決していないと指摘されているようだが、果たして交代枠が6人に増えることになるのだろうか。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定