「長い老後を見据えた準備を早くからしておけばよかった」金融資産400万円・68歳男性の年金生活

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2025年10月17日 06:10  All About

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老後の心配事といえば、やはりお金。現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、香川県在住68歳男性のケースを紹介します。
金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。

現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、香川県在住68歳男性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

回答者本人:68歳男性
同居家族構成:本人、妻、長男
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:香川県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:360万円
現在の預貯金:100万円、リスク資産:300万円
これまでの年金加入期間:厚生年金503カ月

現在受給している年金額(月額)

老齢年金(国民年金・厚生年金):約13万円(62歳から繰り上げ受給)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

配偶者の年金や収入:年金約78万円(年額)

「受給額だけでは生活費が賄えない」

現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「受給額だけでは食費・光熱費・医療費等の生活費が賄えない。年金額の伸びが物価や消費税などの上昇に追いつかず、実質的な購買力が下がっている」と語っています。

ひと月の支出は約「28万円」。夫婦の年金では「ほとんどの月で足りない」と回答されています。

「プラスチック製造工場でアルバイトをしている」

年金で足りない支出については「アルバイトで得た収入から10万円ほど補填(ほてん)」して賄っているという投稿者。

現在は「近くのプラスチック製造工場で、製造のアルバイト」をしていて、年金以外に「月10万円ほど」の収入があるといいます。

年金生活においては「自炊中心にして、外食やコンビニを減らす。まとめ買いや冷凍保存で食材を無駄にしない。光熱費の節約、電気・ガス・水道の使い方を見直す」と浪費を抑えている様子です。

「将来に備えてもっと貯金や投資をしておけばよかった」

現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「将来に備えてもっと貯金や投資をしておけばよかった。年金だけに頼らず副収入の道を準備しておけば安心だった。目先の忙しさに追われず、長い老後を見据えた準備を早くからしておけばよかった」と回答。

今の生活での不安については「これから先、おそらくアルバイトもできなくなる。その時のことを考えると、とても心配」だと頭を抱えます。

最後に「いまだに、年金生活での楽しみや喜びを感じたことはない」と語った投稿者。「現役時代のような、シャカリキになって働くことはないが、毎日アルバイトをしている」ためゆとりを感じられないと現状を嘆いておられました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
(文:あるじゃん 編集部)

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