
警察官を装っておよそ200億円をだまし取ったとみられる特殊詐欺グループの主犯の中国籍の男らが、警視庁に逮捕されました。グループは「逮捕状が出ている」などと、恐怖心をあおる電話をかけていました。
組織犯罪処罰法違反などの疑いで逮捕されたのは、いずれも中国籍の銭凌容疑者(38)ら2人で、警察官を装う電話をかけ、おととし9月から12月の間に男女3人から現金3522万円をだまし取るなどした疑いがもたれています。
銭容疑者のグループは警察官を装い、「逮捕状が出ている。調査の為に金を移す必要がある」などと被害者の恐怖心をあおり、現金を振り込ませていました。
警視庁本部の人間を名乗る男
「警察官より全ての口座を凍結し、逮捕状を出し、本人を逮捕してくださいとのことです」
警視庁によりますと、銭容疑者はカンボジアを拠点とする特殊詐欺グループの主犯とみられ、グループはおよそ200億円をだまし取ったとみられています。
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警視庁は銭容疑者とすでに逮捕された住吉会系暴力団の組員が主導し、カンボジアの拠点を設立したとみて捜査を進めています。