秋華賞2025に出走予定のケリフレッドアスク(今年9月撮影、ユーザー提供:撃鉄さん) 秋華賞はキングカメハメハの血を持つ馬が5連覇中だ。古い方から順番に振り返ると、20年のデアリングタクトと21年のアカイトリノムスメは母の父、22年のスタニングローズは父、23年のリバティアイランドは父の父、そして24年のチェルヴィニアは母の父が、それぞれキングカメハメハだった。ならば今年も!? そこで今年の登録馬の中から、キングカメハメハの血を引く馬を紹介したい。
結論からいえば、今年の「キンカメ軍団」は少々小粒だ。そんな中でエース格はケリフレッドアスク(牝3、栗東・藤原英昭厩舎)だ。父がドゥラメンテで、父の父がキングカメハメハ。春のオークスは8着止まりだったが、格上挑戦した前走の紫苑Sを逃げ切り、秋華賞の惑星候補に浮上した。当時は展開に恵まれた印象が強いが、ここもスムーズに先行できるようなら見せ場以上があっていい。
これに続くのがビップデイジー(牝3、栗東・松下武士厩舎)だ。24年の阪神JFの2着馬で、母の父がキングカメハメハ。春の2冠はともに2桁着順だったが、秋初戦のローズSで4着に健闘。復調気配が窺えるので侮れない。
その他にもデイリー杯2歳S覇者のランフォーヴァウ(牝3、栗東・福永祐一厩舎)、スイートピーSを制したルージュソリテール(牝3、栗東・藤原英昭厩舎)、1勝クラスと2勝クラスを連勝中のインヴォーグ(牝3、栗東・福永祐一厩舎)が参戦を予定している。以上の5頭は全てキングカメハメハの孫。祖父に6連覇をプレゼントする馬が出てくるのか。そういった視点でも楽しみな一戦と言えそうだ。