<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク0−6日本ハム>◇第3戦◇17日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンクが日本ハムに完敗し、日本シリーズ進出は第4戦以降にお預けとなった。先発の上沢直之投手(31)がレギュラーシーズン含め今季最多126球の熱投も、7回途中7安打6失点(自責は5)で無念の黒星。打線も日本ハムのエース伊藤の前に沈黙し、今シリーズ初の完封負けを喫した。18日は今季最高勝率のタイトルを獲得した大関友久投手(27)をたてて仕切り直しを図る。
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上沢の力投は実らなかった。0−3の7回2死一、三塁。振り絞って投じた126球目のフォークはレイエスに見定められ、四球で歩かせてしまった。ここで小久保監督は継投策に出る。2番手に木村光をマウンドに送ったが、郡司に走者一掃の左中間3点適時二塁打を献上。6点差となり、勝負の行方が決した。
上沢は古巣日本ハム相手に7回途中7安打6失点(自責は5)で無念の黒星。「何とか粘り強く投げなければと思いましたが、最後にあのような形でマウンドを降りることになってしまい悔しい」と肩を落とした。レイエスの直前は2死三塁で田宮に四球を与え、この時点で球数は119球。絶好調の助っ人砲の前に継投策も考えられたが、小久保監督は上沢に託し「レイエスで代えても良かったけど、最後に振り絞ることができるピッチャーなので」と意図を説明した。期待した結果とは違うが、今季の先発陣を引っ張ってきた上沢への信頼の証だった。
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打線も日本ハムのエース伊藤の前に沈黙。今シリーズ初の完封負けを喫した。小久保監督は「昨日の(16日に先発した)福島もですけど、こんな大舞台ですごいピッチングをされますね」と脱帽。この日は2番に「伊藤キラー」の川瀬を起用したが、最後までホームが遠かった。「それくらい向こうのピッチャーがいいということでしょう。どうやったら(打線が)つながるのかを考えます」と切り替えを強調した。
これでアドバンテージを含め3勝1敗となり、日本シリーズ進出は第4戦以降に持ち越し。18日の先発は今季最高勝率のタイトルを獲得した大関に託された。セ・リーグではリーグ王者の阪神が一足先に日本シリーズに進出。次こそ決める。【只松憲】
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