
4年前に住宅街でクマに襲われた40代の男性。肋骨が6本折れ、肺に穴が開き、背中だけで80針縫う大けがを負いました。治療は今も続き「獣害ではなく災害だ」と語りました。
今度は老人ホームの裏に出ました。現場は札幌市。このクマ、施設周辺におよそ3時間、居座ったあと、山に戻りましたが、辺りでは15日からクマの足跡などが見つかっていて、市のカメラにも、その姿が…。近くには小学校もあり、警戒感が高まっています。
クマに襲われると、どうなるのか。
報告
「人が倒れてる。午前7時です。人が倒れています」
4年前、札幌の住宅街でクマに襲われた安藤さん。最初の一撃で肋骨が6本折れました。
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安藤伸一郎さん(47)
「右の肺に『肺気胸』といって穴が開いたのと、背中だけで80針縫うぐらいの(傷)」
集中治療室に10日間、入院とリハビリに半年間。4年経った今も治療が続いています。
安藤伸一郎さん(47)
「わきに関しては喋ってる時も痛い。(クマは)災害と考えないと厳しい」
岩手県北上市では露天風呂を清掃中の男性が行方不明に。一夜明け、近くの山林で身元不明の遺体が見つかりました。そばには体長およそ1.5メートルのクマがいて、猟友会が駆除したということです。遺体は顔や衣服が損傷。警察が行方不明の男性かどうか調べています。
専門家によると、クマは威嚇しようと立ち上がって襲いかかるため多くの人が顔に傷を負うと言います。
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クマの外傷を治療 秋田大学医学部附属病院 中永士師明 医師
「顔をバッと一撃で吹っ飛んで鼻まで無くなった人がいた。救急隊が鼻を持ってきてくれて、それできれいに形成外科で鼻がまたくっついたことがあった。クマに襲われても擦り傷とか、手足をケガするだけと思ったら大違い」
クマが飛び掛かってきた場合は、うつぶせに小さくなり、両手で首と顔を守るのが重要だということです。