阪神が23日のドラフト会議の1位指名を、即戦力野手を中心に検討していることが19日、分かった。筆頭は今秋の目玉的存在、創価大・立石正広内野手(4年=高川学園)だ。2年春に東京新大学リーグの3冠王に輝いた右の強打者で、走攻守3拍子そろったアマNO・1野手。青学大・小田康一郎内野手(4年=中京)、明大・小島大河捕手(4年=東海大相模)ら強打者もリストアップし、他球団の動向も探りながら3日後のドラフト会議に臨む。
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日本シリーズ進出決定の余韻が冷めない阪神に、次世代のスーパースターが加わるかもしれない。3日後の23日に迫ったドラフト会議。阪神は即戦力野手を中心に、1位候補を絞り込んだことが分かった。
その筆頭は今年のドラフトの目玉的存在、創価大・立石だ。2年春に東京新大学リーグ最多記録の5本塁打、打率5割、14打点の好成績で3冠王に輝いた右の強打者。今秋は右足首の靱帯(じんたい)を痛めて出遅れたが、復帰して本塁打も放つなど完全復活。大学日本代表では3年から4番を務めるアマNO・1野手への評価は変わらない。
立石はドラフトに向けて「楽しみではあります」と話し、20日にリーグ戦最後の共栄大戦に臨む。昨季まで三塁が主戦場だったが、今年から二塁にも挑戦。50メートル6秒0の快足も武器で3拍子そろった逸材中の逸材だ。
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立石の他に1位候補に挙がる強打の野手は、青学大・小田、明大・小島ら。小田は東都大学リーグで3度のベストナインに輝いた左の内野手で強肩も併せもつ。小島は高2年冬に二塁手からコンバートされたパンチ力自慢の「打てる捕手」。ともに今夏の日米大学野球では中軸を任され、打率3割超の好成績を残した魅力的な候補だ。
立石はすでに広島が1位指名を公表しており、複数球団の競合が確実な情勢だ。重複覚悟か、それとも一本釣りを狙うのか。今後は他球団の動向を見ながら、投手の候補も含めて、最終的な指名を決めることになる。投手では、高校生の健大高崎(群馬)石垣元気(3年)、好素材がそろう大学生では明大・毛利海大(4年=福岡大大濠)、青学大・中西聖輝(4年=智弁和歌山)らをリストアップ。社会人では鷺宮製作所・竹丸和幸(23=城西大)の名前を挙げている。
阪神は23年下村、24年伊原と、2年連続で投手をドラフト1位指名した。今年は強力打線をさらに厚くするべく、強打の補強を主眼に置いている。近年では、1位指名した大山、近本、佐藤輝、森下の野手カルテットが23年と今年のリーグ優勝に大貢献。ここに強打の野手がもう1人加わることになるのか。25日開幕の日本シリーズに弾みをつけるスター獲得といきたい。
◆立石正広(たていし・まさひろ)2003年(平15)11月1日生まれ、山口県防府市出身。華浦スポーツ少年団、高川学園シニア、高川学園を経て、創価大では1年春からベンチ入りし秋からレギュラー。2年春に東京新大学リーグ3冠王、今春は本塁打と打点の2冠。今秋は右足首の靱帯(じんたい)を痛めて出遅れたが、出場7試合で打率2割8分5厘、1本塁打、4打点。大学日本代表では3年から4番を務める。目標の選手はドジャース大谷翔平。180センチ、87キロ。右投げ右打ち。
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