40代バリキャリ女性が住むゴミ屋敷で見た、ゾッとする光景「ザザッと音がして…」<漫画>

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2025年10月20日 16:20  女子SPA!

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『ゴミ屋敷専門パートナーズの現場日報』(KADOKAWA、ゴミ屋敷専門パートナーズ監修・著、もづこ漫画)より
ゴミ屋敷の住人には、実は女性が少なくないそうです。まさか、と思うような、しっかり仕事をしている女性もーー。

ゴミ屋敷の片付けサービスを行っている「ゴミ屋敷専門パートナーズ」が監修した漫画、『ゴミ屋敷専門パートナーズの現場日報 レベルMAXの人生お片付け』(KADOKAWA、ゴミ屋敷専門パートナーズ監修・著、もづこ漫画)には、そんな裏側が生々しく書かれています。

◆ゴミ屋敷を片付ける側になった主人公が向かった先は…

第1話でゴミ屋敷でのひきこもりから脱却して、ゴミ屋敷専門パートナーズでアルバイトをすることになった主人公・千絵美(仮名)。第2話で、不安だらけの千絵美が向かったのは、40代のバリキャリ女性が住むマンションでした。

同社のYouTubeでも「500万回以上再生された」という、動画タイトル「40代からのご依頼【1LDKにゴミ袋300袋以上】食べ残し飲み残しが多く大量の虫と格闘しながらのお片付けになります。」です。

部屋に発生する害虫といえばG。はい、ゴキブリです。お食事中の方には耳障りのいい話ではないかもしれませんが、同時に身につまされる話でもあります。いきなりレベル6の現場に突入する千絵美。無事に社会復帰は果たせるのでしょうか。

◆知的美人の女性がなぜこうなった?

 依頼主の部屋に入るなり、「ゴミの山」と口に出してしまった千絵美に、「不用品の山」と言いなおしたのは、ゴミ屋敷専門パートナーズ代表の石田毅さん。石田さんの「人には事情がある」の一言に、千絵美はかつての自分を顧みます。千絵美にも事情があり、不用品の山を一掃して、今があるのです。

 依頼主の楚々とした姿とは裏腹に、部屋はゴミ袋の山で埋まり、臭気も筆舌に尽くしがたいほど。「田舎の親に仕送りするためにダブルワークしていた」というのが依頼主の事情で、そのために昼夜問わず激務に耐えていました。

◆流れ着いた状況に慣れていってしまう

 不用品と入り用品がごちゃ混ぜになった隙間のないバスルームで、シャワーは毎日使っていたという依頼主。「慣れってこわいんだよ」と千絵美に話すのは、ゴミ屋敷専門パートナーズの先輩、上村優奈さんです。

 職場で追い詰められ、鬱を発症したため、ゴミ屋敷から出られなかった千絵美も、親のために極限まで働き続けた今回の依頼主も、「このままじゃいけない」と心の奥底で感じていました。なんとか立ち上がって、ゴミ屋敷専門パートナーズに連絡してくれた気持ちを汲んで、「少しでも力になりたいよね再スタートの!」と優奈は微笑みます。千絵美もやる気をみなぎらせるのですが……。

◆心を無にしてGに挑む

 千絵美の最初の洗礼が、Gの大群でした。食べ残し、飲み残しの温床となった部屋に生息する奴らを徹底的に駆除する使命です。「千匹はいる」というG、想像できますか? いや、想像したくないですよね。Gの雨あられです。空の殺虫剤が何本も床に散乱した中、これでもかとおそってくるG。死骸ではなく、生きているGの群れと殺虫剤で格闘する千絵美には、もう尊敬しかありません。

◆自分で汚部屋を片付けるには

 激務や、やむを得ない理由から、片付ける体力と気力が奪われ、ゴミという名の不用品で意欲までが埋もれていく。いざ決意して片付けようとしても、どこから手を付けていいかわからない。真面目な方ほど、一気にやろうとしてしまうのでしょう。

 本書による、汚部屋を片付けるコツはふたつ。

1.完璧を目指さないこと!
「床に落ちているものだけ」「ゴミ袋1袋分だけ」など、小さく具体的で達成しやすい目標設定に。

2.まず床から着手!
床の生活導線が片付くだけで、空間が格段に広く感じられ気持ちが明るくなります。

「片付けは自分を責める時間ではなく、自分を大切にする時間」だそうで、焦らず、ゆっくりと、自分と部屋を労わるのが正解。人生の風邪がひどくなりそうなら、プロに相談を。きっと笑顔を取り戻せるはずです。
<文/森美樹>

【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx

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