スウェーデン代表の新監督に就任したポッター氏 [写真]=Getty Images スウェーデンサッカー協会(SvFF)は20日、同国代表の新監督にグレアム・ポッター氏が就任したことを発表した。
リヴァプール所属のアレクサンデル・イサクやアーセナル所属のヴィクトル・ギェケレシュら強力な攻撃陣を擁しながら、FIFAワールドカップ26欧州予選で大苦戦を強いられているスウェーデン代表。スイス代表、コソボ代表、スロベニア代表と同居するグループBで1分3敗の最下位に低迷し、2試合を残してすでに首位通過の可能性は消滅している。
2位のコソボ代表との勝ち点差も「6」に拡大し、残り2試合でプレーオフ出場権が与えられる2位に浮上することも極めて困難な状況に。UEFAネーションズリーグ(UNL)の成績により、“別ルート”でのプレーオフ出場権を得られる可能性は高いものの、予選での深刻な成績不振を受け、SvFFは現地時間14日にヨン・ダール・トマソン前監督の解任を発表した。
後任となったポッター氏はイングランド出身の現在49歳。スウェーデンのエステルスンドFKやスウォンジーを経て2019年5月にブライトンの監督に就任すると、2021−22シーズンにチームをトップハーフに導くなど手腕を発揮した。翌2022−23シーズン途中にはトーマス・トゥヘル監督(現:イングランド代表)の後任としてチェルシーの指揮官に就任したものの、約7カ月で解任。今年1月からはウェストハムを率いていたが、成績が上向かず、先月に解任されている。
SvFFとポッター監督との契約期間は来年3月に開催予定のFIFAワールドカップ26欧州予選プレーオフまで有効とのこと。予選を突破した場合には、ワールドカップ本大会終了まで契約期間が自動延長されるようだ。初めてナショナルチームを率いることとなるポッター氏は、SvFFを通じて次のように意気込みを示している。
「この任務に就いたことをとても光栄に思うが、同時に私にとって大きな刺激だ。スウェーデン代表には世界最高峰のリーグでプレーする素晴らしい選手たちがいる。私の仕事はチームが最高レベルのパフォーマンスを発揮し、来夏のワールドカップに出場できるようにするための条件を整えることだ」