『果てしなきスカーレット』ⓒ2025 スタジオ地図 細田守監督最新作『果てしなきスカーレット』より、強い主人公・スカーレットの鬼気迫る新場面カットが公開された。
本作は、王女・スカーレットが父の復讐に失敗するも、死者の国で再び宿敵に復讐を果たそうとする物語。
今回公開された場面カットは、宿敵であるクローディアスへ復讐を果たすため、戦い続けるスカーレットの戦闘シーン。
歯を食いしばり、激しい復讐の炎を目に宿したスカーレットが、鞘から剣を抜いてこちらに迫ってくるかのような臨場感あふれるシーン、刺客をスカーレットが返り討ちにするシーン、鎧を纏った兵士と刃を交え、互角に渡り合うシーンなど、スカーレットの圧倒的な戦闘能力を感じる。
なお、細田監督の“全く新しいアニメーション表現に挑戦したかった”という挑戦心から生み出され、本編の随所に散りばめられたアクションシーンに、『バケモノの子』のモーションコーディネーター、『ベイビーわるきゅーれ』『バイオハザード』シリーズのアクション監督を務めた園村健介が、スタントコーディネーターとして参加。『ベイビーわるきゅーれ』シリーズ主演の伊澤彩織が、スカーレットのスタントアクターとして参加した。
アメリカ・ロサンゼルスで開催されたAnimation is Film Festivalへの招待を受け、ニューヨーク映画祭帰国直後、再びアメリカ・ロサンゼルスに渡った細田監督。現地時間10月17日19:00、チャイニーズ・シアターにて本作のプレミア上映が実施され、多くの海外メディアやファンが詰めかけ、世界中のファンが細田監督の最新作を心待ちにしていたことが伺えたという。
上映会には、『竜とそばかすの姫』に続き、スカーレットと聖のキャラクターデザインを担当したジン・キムが参加し、本作を初鑑賞。「細田監督の過去作を観ていると期待値は高くなりますが、監督はその期待を裏切りませんでした。予想していたよりもはるかに細部までこだわって作られていて、キャラクターらも生き生きと描かれていて…。まさしく“魔法”のようでした!」と絶賛。
細田監督とジン・キムが対面した際には、熱い握手を交わし、「やっと会えました。ジンさんのまるで生きているような(キャラクターの)スケッチデザインからたくさんのことを教えてもらいました。本当にありがとうございます!」と細田監督。ジン・キムは「監督からストーリーを聞いた時、彼女(スカーレット)から痛みや苦悩、悲しみを感じました。そういった深い感情を絵で表現したいと思い、悲しい表情の絵を多く書いたんです」とスカーレットのキャラクターデザイン誕生の経緯を明かした。今回、ジン・キムが描いた様々な表情を浮かべるスカーレットのキャラクターデザインも公開された。
また公開記念として、「細田守監督作品と思考実験展」の開催が決定。『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』『竜とそばかすの姫』『果てしなきスカーレット』の世界を感じられる空間が登場。参加者は、案内人に導かれ、作品の世界を体感・思考しながら会場を進んでいく。
『果てしなきスカーレット』は11月21日(金)より公開。
「細田守監督作品と思考実験展」は11月21日(金)〜12月21日(日)SHIBUYA TSUTAYAにて開催。
(シネマカフェ編集部)