ウップヘリーア(撮影:竹之内元) 秋の東京開催は4週目を迎える。メイクデビューは土日で計5鞍が組まれており、ダイナカール一族の良血やディープインパクトの近親などがスタンバイ。どの馬が勝ち上がるのか、それぞれの初陣に注目だ。
【10月25日(土) 東京芝2000m】
◆ヴァンデスペランス(牡、父ドレフォン、母レスペランス、美浦・中舘英二厩舎)
祖母が名牝ウインドインハーヘア。おじにディープインパクト、ブラックタイドの他、一族にはレガレイラ、アーバンシック、ステレンボッシュ、レイデオロなど多くのGI馬が名を連ねる。「パワー型で持久力がありそうなタイプ。重たい馬場でもしっかりと動けているし、スピードに乗ってからの走りはいい。いかにも長めの距離が良さそう」と中舘英二調教師の感触は上々だ。
◆ウップヘリーア(牡、父エピファネイア、母ボージェスト、美浦・黒岩陽一厩舎)
4代母が名牝ダイナカール。祖母はアドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯=2回)、おじにドゥラメンテ(皐月賞、日本ダービー)がいる。「まだ気性面に成長の余地があるけど、走らせると柔軟な動きをする。思っていたよりも力むようなところはないし、広いコースの中距離向き。素質の高さを感じさせます」と黒岩陽一調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
【10月25日(土) 東京ダート1600m】
◆ギルドホール(牡、父レイデオロ、母シャンデリアハウス、美浦・嘉藤貴行厩舎)
こちらは3代母がダイナカール。一族にはエアグルーヴやドゥラメンテの他、おじにオレハマッテルゼ(高松宮記念)、おばにエガオヲミセテ(重賞2勝)などの活躍馬が並ぶ。「ひと追い毎に良くなってきました。素軽い動きをするし、運動神経が良さそうです」と嘉藤貴行調教師。鞍上は川田将雅騎手が予定されている。
【10月26日(日) 東京芝1800m】
◆ヴァリスマリネリス(牝、父アドマイヤマーズ、母エレクトラレーン、美浦・中舘英二厩舎)
母は独1000ギニーの勝ち馬。兄姉はエレクトロニカ(4勝)などがコンスタントに勝ち上がっている。「デビュー前としては十分に動けている。そんなに切れる感じではないけど、いい脚を長く使えそうな感じ。長めの距離もこなせそうな印象です」と中舘英二調教師。鞍上は横山武史騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)