第3次再審請求審が終了へ=申し立て遺族が死亡―三鷹事件

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2025年10月20日 18:31  時事通信社

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時事通信社

 旧国鉄中央線三鷹駅(東京)で1949年、無人の電車が暴走し6人が死亡した「三鷹事件」で、電車転覆致死罪で死刑確定後に獄死した竹内景助元死刑囚=当時(45)=の第3次再審請求を申し立てた長男が亡くなっていたことが20日、分かった。弁護団が明らかにした。長男の死亡を受け、東京高裁は近く審理を終了するとみられる。

 再審請求審では高裁が今月、弁護側と検察側がそれぞれ求めた専門家の証人尋問を11月に実施することを決定していた。弁護団が長男に連絡しようとしたところ、5月に亡くなっていたことが判明したという。

 主任弁護人の野嶋真人弁護士は「非常に残念な突然の訃報であり、今後についてはこれから検討する」としている。

 事件では、一審東京地裁が国鉄職員だった元死刑囚を無期懲役としたが、二審東京高裁が一審を破棄して死刑を言い渡し、55年に最高裁で確定した。 
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