限定公開( 1 )
<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク2−1日本ハム>◇第6戦◇20日◇みずほペイペイドーム
また、何万人もの鷹党を熱狂させた。ソフトバンク川瀬晃内野手(28)が、ひと振りで決めた。1−1で迎えた5回2死満塁だ。「このチャンスを絶対に生かそうと思った」。カウント1−1からの3球目。日本ハム達の真ん中フォークを仕留め、右前へ運んだ。値千金の決勝タイムリー。一塁ベース上では何度も右こぶしを握り、雄たけびを上げた。「正直、今日は覚えていないです。僕の力だけでは打てなかったのは間違いないです」。甘く入った1球を逃さず、無我夢中でスイングした。
6回の守備では、郡司の中前に抜けそうな打球を好捕。素早く一塁へ送球し、モイネロをもり立てた。「2番遊撃」で3試合ぶりのスタメン起用に、攻守で応えた。試合後、小久保監督も「大仕事をやってのけましたね。(川瀬)晃、おめでとう」と目尻を下げ、手放しでたたえた。
再び、崖っぷちのチームを救った。5月2日ロッテ戦で起死回生のサヨナラ打。指揮官が「分岐点といえば、あの試合」と認める一戦だ。一時は最下位に転落も、この劇勝からV字回復。リーグ連覇の立役者が、負ければ終わりの大一番で本領を発揮した。やっぱり、川瀬の存在は大きい。【佐藤究】
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。