レンジャーズを率いることとなったレール氏 [写真]=Getty Images レンジャーズは20日、ダニー・レール氏が新監督に就任したことを発表した。
近年は“最大のライバル”であるセルティックの後塵を拝し、2020−21シーズン以降はスコティッシュ・プレミアシップ優勝から遠ざかっているレンジャーズ。今シーズンはラッセル・マーティン前監督のもとで新たなスタートを切ったが、リーグ戦では開幕から7試合で1勝5分1敗という成績に留まり、チャンピオンズリーグ(CL)ではクラブ・ブルッヘに2戦合計1−9で敗れるなど、不安定な戦いが続いている。
成績不振を受け、クラブは現地時間6日にマーティン前監督の解任を決断。2020−21シーズンにスコティッシュ・プレミアシップ優勝に導いたスティーヴン・ジェラード氏や、かつて横浜F・マリノスでJ1リーグを制覇したケヴィン・マスカット監督(現:上海海港)が後任候補として浮上したが、いずれも交渉は決裂し、レール氏と2年半契約を締結することとなった。
レール氏はドイツ出身の現在36歳。ライプツィヒの分析官などを経て、2019年からはハンジ・フリック監督(現:バルセロナ)のアシスタントコーチとしてバイエルンとドイツ代表で経験を積んだ。2023年10月にはチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)のシェフィールド・ウェンズデイの指揮官に就任。指揮した89試合で34勝19分36敗という成績を収めた。
レンジャーズの新監督就任に際し、レール氏はクラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。
「世界的に認められている素晴らしいクラブの監督を務められることは非常に光栄だ。シーズン序盤は厳しいものだったが、4つの大会でまだ多くの試合が残っている。スタッフとともにサポーターとクラブのために全力を尽くす。無駄にする時間はないので、すぐにスタートするつもりだ」
「信頼は築き上げていくものだと理解しているし、ピッチ上で自分たちのプレーを見せることでサポーターに自信を与えなければならない。期待は非常に大きく、私自身とチームに高い基準を設定しているので、この挑戦を非常に嬉しく思っている」