【スポクラ】今年最高の賞金総額「グランドファイナルズ福岡」世界選手権と比べても…その数字は

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2025年10月21日 17:00  日刊スポーツ

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中村真緒(2019年1月27日撮影)

国際スポーツクライミング連盟(IFSC)が新設した今シーズンの最終戦「IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025」が23日、福岡県飯塚市で開幕を迎える。


男女の個人種目やパラ競技の垣根を越えた総合大会で、世界初の国別対抗戦や国内初となる「健常者とパラクライミング一体」開催が話題だが、スポーツクライミング界では、もう1つのトピックが注目されている。


それは賞金総額。今年の国際大会で最も高い。IFSCが開催する国際大会の中でNO・1だ。出場国は世界6カ国で、ボルダーとリードの2種目が初の国別対抗戦として行われる。各種目に男女2人ずつ参加、チームの合計得点で初代チャンピオンの座を争う。


その賞金総額は各種目1万ユーロ(約175万円)となっており、最も格の高い世界選手権の7000ユーロ(同122万5000円)と比べても、ひときわ目立つ金額。各国、今後の強化にも関わってくる上、プロ選手としてもモチベーションが高まる大会になった。


この賞金設定について、関係者は「まだまだ発展途上の競技ではある」としながらも「世界トップの選手が、国の威信を懸けて戦う大会。そこを考えれば、他の大会よりも総額が高くなること自体、全く不思議ではない」と強調した。


当然、プロリーグが盛んなサッカー、野球、ラグビーなどの国際大会と比べれば比にならないが「スポーツクライミング界にとっては、こうした面も魅力の1つとして捉えてもらうチャンス。来年以降も、この大会で世界一を目指してほしい。どんどんスポーツクライミングの裾野が広がり、もっともっと魅力ある大会にしていきたい」と、さらなる環境整備も見据えた。


日本は9月の世界選手権(韓国)男子ボルダーで初優勝したエース、昨夏パリ五輪(オリンピック)複合の銀メダリスト安楽宙斗(JSOL)や、女子複合で21年東京五輪の銀メダルに輝いた野中生萌(28)らベストメンバーが結集。世界初の国別対抗戦(団体)で初代王者を目指す。野中はチームジャパンの主将も務める。


【男子日本代表】安楽宙斗(JSOL)天笠颯太(東洋染工)吉田智音(摂南大)


【女子日本代表】野中生萌(フリー)中村真緒(日新火災)谷井菜月(愛媛県山岳連盟)


■大会名 IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025(IFSC NATIONS GRAND FINALE/IFSC PARA CLIMBING MASTER)


■日程 2025年10月23日(木)〜26日(日)


□23日(木)午前10時30分〜リード予選、午後2時30分〜ボルダー予選


□24日(金)午前10時〜ボルダー敗者復活戦、午後6時〜リード決勝


□25日(土)午前10時〜パラクライミング予選、午後2時〜ボルダー決勝


□26日(日)午前10時〜パラクライミング決勝、午後3時〜エキシビション


■会場 筑豊緑地公園/いいづかスポーツ・リゾートザ・リトリート(福岡県飯塚市仁保8の37)

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