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ドラフト会議が23日に迫る。西武の篠原響投手(19)は「楽しみです。誰が入ってくるのか、すごく」とまだ見ぬ“後輩たち”に興味津々だ。
1年前、日刊スポーツのドラフト候補名鑑では「C」評価で、他メディアも同様だった。福井工大福井では3年夏も背番号10。NPBからの調査書も5球団のみ。細身右腕は西武にドラフト5位で指名され、2軍で打者72人連続無四球を記録。他球団編成陣から「去年のドラフト最大の掘り出し物」と絶賛される投球で、9月には1軍戦先発でもデビューした。「ここまですごく順調だなと思います。体重とともに出力が増えたのが一番」と話す。
夏の甲子園には届かず、8月は地元愛知で夏休みを満喫。9月に寮生活で福井へ戻った。「そこで監督に『練習やれ』って言われました。言われなかったら9月も遊んでたと思います」とし「いま思うと8月に1度、完全に気持ちをリセットできたのが良かったのかもしれません」と真顔で自己分析する。
プロ入り決定後は、連日のポール間走20本やブルペン投球で追い込んだ。「1月にシーズンインくらいの気持ちでした。ドラフト5位でしたが、なんなら1位よりいい結果残してやろうと。そういう気持ちと体で1月を迎えることは大事なのかなって」。同じことをやって成功する保証はないが、彼の足跡は1つのモデルケースでもある。第2の篠原響はどこから現れるか、注目だ。【金子真仁】
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