人事領域の課題解決を支援するコーナー(東京都渋谷区)が、入社1〜3年目のZ世代を対象に実施した調査で、約7割が「いずれ辞めたい」と回答したことが分かった。
今の会社をどのくらい続けたいかについて、最多の回答が「2〜3年以内に辞めたい」(27.8%)で、「辞めたいが時期は未定」(26.5%)、「しばらくは続けたい」(21.2%)、「1年以内に辞めたい」(13.8%)が続いた。「辞めたい」と退職意向を示した割合は、合わせて68.1%に達した。
辞めたいと思ったことがある人が、今辞めない理由は何か。「転職活動の負担や不安が大きい」(30.0%)、「転職活動が面倒」(29.7%)が上位に挙がったほか、「3年は続けた方が良いという社会的通念を意識」(27.7%)、「キャリア形成のために一定期間は続けたい」「次にやりたい仕事が明確でない」(いずれも27.4%)といった回答も多かった。
退職志向を示した層において、働きやすさとやりがいについて「両立できている」と答えた人は16.6%にとどまった。一方「働きやすいがやりがいはない」(37.1%)、「どちらもない」(22.9%)が合わせて60.0%に達した。
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コーナーの門馬貴裕社長は「企業は『辞めていない=定着ではない』と認識し、早期の兆候把握を進めつつ、やりがい・手応えを感じられるような人事制度や環境を設計していくことが求められる」とコメントした。
本調査は8月29日〜9月4日、1996年以降生まれで新卒入社した企業に在籍する入社3年目までの正社員514人を対象に、インターネットで実施した。
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