ケイ撃ち再現や! 阪神佐藤輝明内野手(26)が25日から始まるソフトバンクとの日本シリーズへ闘志を燃やした。パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)MVPの左腕モイネロとは今季の交流戦で3打数無安打。CSファイナルステージでは、チームがレギュラーシーズン中に苦しんだDeNAの難敵左腕ケイからバックスクリーンへ3ランを放った。セ界の本塁打&打点王が難敵左腕を再び攻略する。
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秋風が吹く甲子園は気温20度を下回った。その中でも練習中の佐藤輝の額からは汗が流れていた。日本シリーズの対戦相手がソフトバンクに決定してから初の全体練習。熱い闘争心を持ちながら言葉に力を込めた。
「どのピッチャーでもチャンスはある。その1球を逃さないように」
ソフトバンク・モイネロについて問われ、虎の主砲はそう答えた。同ファイナルステージ第1、6戦に先発し計14回1失点で、NPB通算では355試合で防御率1・80の助っ人。佐藤輝は今季の交流戦で公式戦で初めて対戦して3打数無安打だった。一筋縄ではいかない相手だが、40本塁打102打点でのリーグ2冠は「しっかり準備しながらやりたい」と目をぎらつかせた。
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17日のCSファイナルステージ第3戦は、レギュラーシーズンでチームが防御率0・85、自身が打率2割5分と抑え込まれたDeNAケイから先制3ラン。難敵左腕攻略でチームは一気に3連勝とし、2年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。
モイネロが好投した20日ソフトバンク−日本ハム戦も「もちろん見ましたよ」とチェック済みだ。倒すべき相手が決まり「しっかりデータとかを見たりできる。映像も見たい」とさらに分析等を進める。阪神にとってソフトバンクとの日本シリーズは14年以来で、南海、ダイエー時代を含め4度目。過去3度とも日本一の座を譲っている。モイネロを攻略できるかは2年ぶり日本一を狙う虎にとって最優先課題だ。
思い返せば3月のプレシーズンゲーム・ドジャース戦(東京ドーム)でサイ・ヤング賞2度の左腕スネルから完璧な決勝3ランを右中間席に突き刺した虎の主砲。野球ファンから視線が注がれるゲームで三たび難敵左腕撃ちを狙う。【塚本光】
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