
キム・ジョーンズ
Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
中国のダウンウェアブランド「ボシデン(BOSIDENG)」が、新ライン「エリアル(Areal)」を立ち上げ、クリエイティブディレクターにキム・ジョーンズ(Kim Jones)を起用した。現地時間10月20日、公式ウェイボー(Weibo)で発表した。
キム・ジョーンズは、「アンブロ(umbro)」や「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」、「ダンヒル(dunhill)」などでデザインを手掛け、2011年から2018年まではメンズ・アーティスティックディレクターとして「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」を指揮。その後、2019年春夏シーズンから「ディオール(DIOR)」のメンズ・クリエイティブディレクターを務めた。2020年からは「フェンディ(FENDI)」のウィメンズウェアおよびオートクチュールのアーティスティックディレクターに任命され、ディオールと兼任したが、昨年10月に同職を退任。ディオールでも2025-26年ウィンターメンズコレクションを最後にクリエイションから退いた。
ボシデンは、1976年に中国常熟市で創業した国内最大規模のダウン衣料メーカー。現在はアメリカやフランス、イタリアなど72ヶ国で展開している。
「エリアル」は、機能と美の両立を追求する同ブランドの新ライン。都市での生活と、多様な気候やシーンを想定し、実用性だけではなく洗練されたデザイン性にも重きを置いたコレクションを手掛ける。ブランド名は「Area(領域)」と「Real(本質)」を組み合わせた造語で、探求の精神とリアルなニーズへの応答を象徴しているという。就任に際しキム・ジョーンズは、「ラグジュアリーブランドでデザインを行ってきたが、一般の人にも手の届くアイテムを製作したかった」とコメントしている。
なお、「ディオール オム(DIOR HOMME)」のアーティスティックディレクターを11年にわたり務めたデザイナーのクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)は、中国のスポーツ用品大手ANTA(安踏体育用品)のサブブランド「アンタゼロ(ANTAZERO)」とタッグを組み、アンタゼロ初のデザイナーコラボとして今年11月に発売を予定している。
◾️ボシデン:公式オンラインサイト