【巨人】岡本和真「目標にしていた」球団3人目ポスティング 長年の功績で熱い思いに球団容認

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2025年10月22日 18:37  日刊スポーツ

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ポスティング制度を利用しての大リーグ挑戦を表明した巨人岡本(撮影・野上伸悟)

巨人岡本和真内野手(29)が今オフのポスティング制度を利用しての米メジャー挑戦に踏み切ることが決まった。


22日、東京・大手町の球団事務所で、吉村禎章編成本部長(62)と会見に同席。15年の入団から11年間で通算248本塁打、717打点をマーク。23年からの2年間は主将を務めるなど、長きにわたっての功績を評価され、同システムでの移籍交渉を容認された。球団では19年オフの山口俊、20年オフの菅野智之に続き3人目となる。


   ◇   ◇   ◇


夢への扉が開く。岡本がメジャー挑戦に胸を高ぶらせた。「このたびポスティングシステムを利用してMLBに挑戦させていただくことになりました。この決断を尊重して背中を押してくださった山口オーナー、阿部監督、チームメート、球団の関係者の方、温かく応援してくれていたファンの皆さまに感謝しています」。引き締まった表情にも、充実感がにじみ出た。


胸の内に秘めた思いを余すところなく吐き出した。「ずっと(メジャーに)行きたいという気持ちはあって。1軍で試合に出るようになってから、交渉の場で『そういう気持ちがあります』というのはずっと話させてもらってた」と毎年のように球団に意思を伝えてきたことを明かした。さらに「ずっと憧れでもありましたけど、常に目標にしていましたし、そういう舞台に行ける選手になりたい、行って戦える選手になりたいと思って今も取り組んでますし。なので、そういう気持ちは変わらずずっと持ってました」とも話した。


厳しい世界だということは覚悟の上での決断だった。日本人は投手、外野手では成功例が数多く挙がるが、内野手は先人たちも現地で苦戦を強いられ続けている。「もちろん厳しい世界だっていうのは分かってますし、日本に残った方がいいとか厳しい声もあるでしょうし。ただそれは自分がやってみないと分からないので、そういうのも承知の上で勝負したい」と断言した。


今後は日本野球機構(NPB)を通じて米大リーグ機構(MLB)にポスティングを申請。正式に受理されれば、代理人契約をするスコット・ボラス氏を介してメジャー球団との交渉が始まる。希望球団を問われるも「いや、もう本当になくて。欲しいと言ってくれる球団があれば本当に僕はどこでもうれしいです」と全30球団からのオファーを歓迎。巨人の野手としては03年のゴジラ以来となる、米国上陸が実現する。【為田聡史】


○…吉村編成本部長がポスティング容認までの経緯を明かした。「本来なら来年、海外のFAを取得することになると私たちは考えていた。それよりも彼の描いている夢を、球団が彼をバックアップしながら背中を押して挑戦させてあげたいなという気持ちになった」と説明。来季は主砲を欠く戦いを強いられるが「抜けた穴を埋めるのは大変だが、我々は毎年優勝するためにしっかり編成の面でも毎年、優勝争いできるチームを作るっていうのに変わりはない」と話した。


◆ポスティングシステム 海外FA権取得前に米球界に移籍できる制度。申請期間は11月1日〜12月15日。手続き後の交渉期間は45日間。当初は最高入札額を提示した球団が独占交渉権を得たが、18年オフからは選手が結んだ契約の総額に応じて譲渡金の額が決まる変動制に改定された。昨年はこの制度を使って佐々木(ロッテ)がドジャース、青柳(阪神)がフィリーズ、小笠原(中日)がナショナルズへ移籍した。


◆岡本和真(おかもと・かずま)1996年(平8)6月30日生まれ、奈良県五條市出身。智弁学園で3年春夏に甲子園出場し、高校通算73本塁打。14年ドラフト1位で巨人入団。18年に巨人の89代4番を任され、同年に史上最年少の22歳で打率3割・30本塁打・100打点を達成。本塁打王3度、打点王2度。ベストナイン2度、ゴールデングラブ賞3度。23年WBC日本代表。今季推定年俸5億4000万円。186センチ、100キロ。右投げ右打ち。

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  • おはようございます。今季はケガで活躍出来なかったけど、実力ある子だから抜けると痛いよねジャイアンツは。まあ残る子たちはチャンスと思い奮起しよう。
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